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法事のとき、きちんと「お下がり」を参列者にしてますか。

投稿日:2017年7月10日 更新日:

こんばんは。 真宗僧侶のかっけいです。

法事をするときに用意することはたくさんあるのですが、とりわけ仏様へのお供えは大切なことです。

仏教では敬いの心や命への感謝を表すためにお供え物(供物:くもつ)がご仏前に飾られるのです。

代表的なお供え物は「献灯・献花・献香」と呼ばれ、お光をともすこと、生花をお飾りすること、お香を焚くことが基本となります。

これら献灯・献花・献香は家の人(施主)が主に用意をするのですが、お供え物にはさらには献供(けんぐ)と呼ばれるものもあります。

献供とは施主がご仏前にお仏飯をお飾りすることだけでなく、お餅であったり、果物や乾物などお飾りすることです。

さらにはお参りに来た人たちも献供というのをしていきます。(その際には表書きに「御供」と書くのが一般的です)(もっと言えば、文字が仏さまに向くのではなく、お参りの人側に向くようにします。よく逆向きにお供え物をお飾りしている人が多い印象です)

前置きが長くなりましたが、今回はお供え物のお下がりの大切さについて説明します。


「お下がり」とは何。

お下がりと言ってすぐに連想するのは、年上の人から今まで使っていたものを年下の人や子供に譲り渡すことをイメージしますかね。(小さいお子さんがたくさんいる家庭ではお兄さんやお姉さんが使っていた制服や体操服を下の子にお下がりすることもありますね。)

ただ今回は仏事で使われるお下がりについて説明します。

仏さまにお飾りした「お供え物」を仏さまからの「おさがり」としてお参りの人に分け与えること。

イメージとしては「返礼品」や「引き出物」でしょうが、違います。

大切なのは仏さまからのお下がりだということです。

お供え物を仏様からいただくのが重要なのです。

冒頭で説明しましたが、お供え物とは仏様への敬いの心やいのちへの感謝を表すためにするのです。

決して仏様や故人が食べるためではありません。

現代では物があふれ、お金があれば大体のことができます。

仮に自分の力で・稼ぎで手に入れたものでも、仏様のもとにお飾りし、自分の手から手放し、またそれを仏様からいただくのに意味があるのです。

なかなか現代では物に感謝をすることや、いのちに感謝する機会もないでしょう。朝夕にお仏壇に手を合わしている人もどれだけいるでしょうか。

仏様にお供えをすることによって仏様に感謝をし、その仏様からのお下がりとしてお飾りした供物を参列者に分け与えることとは、家に帰った後でも、目に見える形で仏様とのご縁に気づくことができるのです。

仏様から頂いたものを食べることで家でも仏様と交流し、またいのちや・ご縁のありがたさを受け止めていくのです。


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さいごに。自分よりも尊い存在があること。

仏様にお供えすることと仏様からお下がりをいただくのはセットだと考えてください。

初物ってわかりますよね。

その季節に初めて収穫した野菜・果実・穀物などの食べ物のことですね。

今では初物でも特に気にすることなく、食べてしまいがちかもしれませんが、一昔前では必ずまず一番に仏様にお飾りしてから食べていたものです。

これはお下がりとして頂くことで、恵みにいのちに感謝していたのです。

それは家で一番偉い家長であっても同じです。
私たちが生きているのは自分の力だけではなく、様々なはたらき・縁によって成り立っているのだと、このお下がりによって気づかさしていただき、仏様といういつも私たちに呼びかけている尊いお方がいるんだと気づかさして頂いていたのです。


ちなみにお下がりとは食べ物だけに当てはまるのではありません。

例えばお花をお供えしたのであれば参列者に分け与えるのもお下がりです。

葬儀などではお花を喪主だけでなく参列者も用意しお飾りしますよね。あれもお下がりとして持ち帰り、家のご仏前にお飾りし、今日仏縁にであえたことをいただいていくのです。

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