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第57回目のラジオ配信。「横断歩道」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
このラジオ音声を収録しているのは2020年9月21日です。毎年この秋のお彼岸の時期になるとあちらこちらに彼岸花が咲いているはずですけど、今年はどういうわけか私の周りでは全く咲いていません。
お参り先で70・80・90代のご年配の方に尋ねても、お彼岸が来ても彼岸花が地上に出てこないのは記憶にないって言ってますね。
彼岸花は一日の気温が25度を下回って20度くらいにならないと花を咲かさないらしく、今年の香川県は8月の平均気温が30.6度と過去最高に熱かったことが彼岸花が出てこない要因なのでしょうか。お彼岸近くになってようやく朝晩涼しくなりましたけど、まだ花が咲くには寒さが足りていないんでしょうかね。
どうでしょうか。香川の私の周りでは彼岸花が全く出ていませんが、皆さんの地域では例年通り彼岸花が咲いていますか?
彼岸花は桜と逆で北海道・東方・関東から咲いてくるので、四国の香川より東の地域では彼岸花が咲いているんですかね。
さてお彼岸の期間にはお彼岸のお参りや敬老の日や秋分の日がありますが、それ以外にも「秋の交通安全週間」という大切なものがありますね。
毎年この9月21日から30日までは秋の交通安全週間となっているので、今回は交通安全をテーマにお話します。内容は横断歩道での車の一時停止です。
香川県は車の運転が荒く、運転マナーの悪い車が多いように感じます。それは他県に行くとすごく実感します。例えば京都市の京都駅周辺や、兵庫県に行ったときです。
香川県では横断歩道を渡るときは、車が来ないか右や左をしっかり見て車が完全に通り過ぎるのを見届けないと道路を横断することができません。たとえ横断歩道の歩行者用信号が青でもまったく油断できません。普通に何ごともないように車が横断歩道の上を右左折していきます。
でも京都駅周辺や兵庫に行ったときは全然違いますね。
歩行者が1人でも横断歩道を渡っていたら、車は必ず横断歩道前で止まりますね。感動します。
香川だったら横断歩道の上を歩行者が歩いても、車は対して気にせずさっとそれ行けって車が歩行者の前を横切っていきます。ヘタしたらクラクションを鳴らして、歩行者が渡るのが悪いかのように振舞う車もあります。
私が車にのせてもらったときもそうです。
歩行者や自転車が横断歩道を渡ろうとしていたら、ピタッと横断歩道前で一時停止するんですね。本当に感動しました。香川県だとほとんどありえない光景なのに、兵庫や京都駅前だとだいたいの車がきちんと止まってくれるんですから。
ちなみにJAF(日本自動車連盟)が2019年に、信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしている場面での車の一時停止率を調査した結果、止まった車は全国平均で17%、トップ3スリーは長野県の68%、静岡県の52%、兵庫県の43%となったそうです。
私の住む香川県は9%で悪いほうから数えた方が早いです。
データでも見ても全国的に、横断歩道で歩行者いるのに止まらない車は多いようです。
みなさんもおそらくご存知のように、横断しようとしている歩行者や自転車がいる際には車が一時停止して、歩行者や自転車の横断が優先される道路交通法のルールがあることは知ってますよね。
でも現実にはなかなか車止まってくれないんですね。
私もなるべく歩行者が横断歩道を渡りたいそぶりをしていたら一時停止をするように心がけているのですが、香川県ってそもそも横断歩道で止まる車がかなり少ないので、横断歩道前で止まろうとすると後ろの車が追突しそうになったり、なんで止まるんやと煽るような動きをするのが嫌いです。
また私の車が止まっても反対車線を走る車が止まらないので、結局歩行者はなかなか安心して横断歩道を渡れません。
車がお互い止まってさあようやく歩行者が渡れるかと思っても、バイクや自転車が車の脇をさっと通り抜けて歩行者を驚かせることもあります。
なかなか香川県では今まで積み重ねてきた車やバイクや自転車の運転マナーの悪さのせいか、ちょっとやそっと数台の車が運転ルールを守って一時停止しても、なかなか歩行者が安全に安心して横断歩道を渡ることができないのです。
ちなみに横断歩道が近づいてもいつでも止まれる速度に減速しない車がありますが、運転者はこの走ってる先に横断歩道があるかどうかは絶対にわかるようになっています。
車道に白いひし形のマークがペイントされていることがありますよね。あれはここから30~50メートル先に信号機のない横断歩道があることを示すマークなので、車の運転者は歩行者がいるかもという常に想定して止まれる速度で運転しないといけません。
白いひし形のマークがあるんだから横断歩道で追突されることは本来ないのですが、いかんせん運転の荒い香川県ではヘタに止まるとぶつけられそうで怖いです。
でも一方で、横断歩道で歩行者が渡れないのは車だけが悪者でもないと思います。
たしかに止まらない車は交通ルールを無視しているので悪いです。でも歩行者も横断歩道を渡りたいのなら、明確に運転者に対して、道路を横断したいですっていう意思表示をしてほしいです。
横断歩道の前で集団で話し込んでたりうつむいてスマホの画面を見ていたら、運転者からしたら、この人は渡りたいのかたまたま横断歩道の前にいるのか判断つきません。
手を挙げて横断歩道を渡るという交通ルールはありませんが、私が小学生のときは横断歩道を渡るときは手を挙げましょうってならいました。小さな子供が横断歩道を渡るときは、周りの車や自転車やバイクや人に自分の存在を知らせるのに有効だったからだと思います。
今でも私が車を運転してますと、黄色い帽子を被った小学生は横断歩道を手を挙げて渡っています。それは信号機のない横断歩道だけでなく押しボタン式の横断歩道でもそうです。
手を挙げるルールは無くても、車を運転する身からすれば歩行者が道路を横断しているんだとはっきりわかるので、手を挙げることはたいへん助かります。
私としては横断歩道の車の一時停止をすすめていくなら、車だけにルールを押し付けるのではなく、歩行者も今から渡りますよという意思を明確に示してほしいと思います。
そうすれば横断歩道で止まらないといけない思っている運転者が止まる行動を後押ししてくれると思います。
9月頭のヤフーニュースに、長野県の女子高校生が信号機のない横断歩道での車の一時停止には手を挙げるのが効果的だと調査したものがありました。それによると、信号機のない横断歩道の前で手を挙げない場合は35%が停止したのに対して、手を挙げた場合は88%になったとのことです。
長野県はもともと横断歩道での一時停止率がJAF調べで全国一位と安全運転に意識の高い県なんでしょうが、やっぱり歩行者が手を挙げることにより、よりいっそう運転者も安心安全の運転を心がけようという気持ちに後押しされているのではないでしょうか。
道路交通法のルールにあるんだから横断歩道前で一時停止しなさいと車道を走る乗り物だけを責めるのではなくて、運転する人が歩行者を守るという努力意識を持つことと歩行者の道路を横断したい・運転する人に止まってもらいたいという、お互いの思いやりが必要だと私は思います。
ですのでできれば信号機のない横断歩道で横断したい歩行者は、手を挙げるといったそぶりを見せてほしいと車をよく運転する私は思ってます。
どうして小学生のときには教えてもらったのに、中学生以上になると途端にピタッと手を挙げなくなるんでしょうかね。
もちろん年をとって歩くのもやっとで、片手を挙げるが難しい人もいるでしょう。
そこで私からの提案なんですけど、あの歩行者が渡る横断歩道って白色の横棒を車道の中だけでペイントしているでしょう。車道の中だけで。
あの横断歩道のペイントをもうちょっと歩道まで伸ばしてくれて、そして横断歩道を渡りたい人はその歩道の上の横断歩道に立てば、道路を横断したいんですよっていうルール化をしてほしい。手を挙げなくても歩道に伸びている横断歩道の線の上で立っていると、道路の横断待ち・車の一時停止待ちだということにしてほしい。
そうすれば歩行者は危険な車道に出ることなく、歩道にいながら横断歩道を渡りたいことをアピールできるし、手を挙げることができない人もアピールできると思う。
このお彼岸から月末までは秋の全国交通安全週間です。
横断歩道は歩行者優先・車は一時停止とルールにあっても現実はなかなか止まらない車も多いです。でもきちんと交通ルールを守っている人や地域もあるでしょう。
歩行者は安全に横断歩道で道路を横断できたら感動すると思います。
ぜひこの交通安全週間の期間に横断歩道で歩行者がいる場合、歩行者を優先する運転になるように心がけていきませんか。
ちなみに自動車と歩行者がぶつかった死亡事故の7割は道路を横断中に発生しているようです。
歩行者にとって道路を横断するのは命がけです。運転者は安全安心運転を心がけましょうね。私も気をつけます。