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第58回目のラジオ配信。「ポッドキャストのダウンロード数」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
今回はポッドキャストで音声の配信を一年間続けてみたことをテーマにお話します。
有名人でもなくTwitterやFacebookといったSNSを利用しない私が、一年間ポッドキャストを続けるとどういった結果を得られたのか、リアルなダウンロードされた数をあげつつ話す予定です。
まずはじめにポッドキャストについてですが、ポッドキャストを簡単に説明すると、インターネットを通してあなたの音声を世界中の人に届けられるサービスです。
たいていMP3形式の音声データファイルをウェブサーバーにアップロードして、その音声データファイルのURLをさらにRSSを利用してインターネット上に公開することで、世界中に音声を配信できるようになります。
その結果、itunesやポッドキャストを聞くためのアプリを使って、私たちはだれでも自由に音声を聞くことができます。そしてポッドキャスト一番の魅力は音声を無料でダウンロードできていつでも聞くことができる点です。
ただし私の場合はレンタルサーバーと契約して自分のブログページにも音声ファイルを公開しているので、ポッドキャストを聞くアプリがなくても、私のブログ「円龍寺かっけいブログ」に来ても聞くことができるようにもなっています。
2004年から始まったポッドキャストは日本ではまだそこまで人気もなく認知度もありませんが、世界中では利用者が多く、またここ数年はさらに人気が高まっているようです。そのため配信されている番組数もエピソード数も急成長しています。
appleアップルによると、2018年4月には世界中で52万を超える番組と1850万以上の番組エピソードがあったようです。それが2020年4月には番組は100万を超え、番組エピソード数も3000万を超えたとのことです。
わずか2年でそれまでの倍の成長を見せているのが音声配信です。
私がポッドキャストをはじめたのは2019年7月9日からです。ちょうど音声配信が世界的には急成長している時期になります。
2019年7月9日からの一年間360日で、ダウンロードされた数は2950でした。一日に換算すると毎日8個の番組エピソードがダウンロードされたことになります。
さあどう思いますか。一年間で2950って少ないように感じますか。
正直私もよくわかりません。
きっとあなたはダウンロード以外の数字もいろいろ聞きたいと思うでしょうが、ポッドキャストの音声配信はダウンロード数以外は正確でなくあまり参考にならないので、いちおう集計された数値はあるのですが、ここではあえてダウンロード数だけを話しています。
補足すると、音声配信の最大のデメリットはいったいどれだけの人に聞かれているのかが正確に集計把握できないことが挙げられます。
YouTubeだったら動画共有サービスのYouTube内で視聴者のデータを集計できますよね。
ブログだったらウェブサーバー内のアクセスログを利用することで、訪問者のデータを集計できます。
でもRSSを利用して世界中の様々なポッドキャストを聞くアプリとかに配信している音声配信のポッドキャストは、聞いているのが男性なのか女性なのか、新規なのかリピーターなのか、どこの国どこの県どこの場所に住む人なのか、年齢層はどれくらいなのかといったことをトータルで把握するのがかなり難しいのです。
アップルはポッドキャストアナリティクスを提供していますがiOS11以降のiphoneを使っているデータしか集計できないですし、グーグルの提供するポッドキャストマネージャーもGoogle検索結果の埋め込みプレーヤーやGoogle HomeといったGoogle Podcasts プラットフォームでの再生に関するデータしか集計できません。
このようにRSSを使って自分のところのサービスやサーバーを越えて公開しているポッドキャストは、正確な統計データを取れないのが最大のデメリットです。
その中で唯一、ダウンロード数だけはMP3音声データを自分のサーバーにアップロードしたデータであり、ダウンロードされるたびにカウントされる仕組みをとっているので唯一の正確な数字となっています。
だから私は、一年間続けたポッドキャストエピソードのダウンロード数は2950ですよと正確に言えているのです。
それでおそらくですが、この2950は私は少ないほうだと思います。
話題が仏教の話、香川県のお坊さんのする雑談なので、毎週火曜日配信してもそんなわざわざ時間を割いて聞きたいと思える内容でもないのでしょう。また私はおもしろおかしく楽しそうに話をしていないので、人気者になるわけでもないでしょう。
ですのでおそらくですが2950のダウンロード数はリアルな話、少ない方ではないかと思います。
これからポッドキャストで配信をはじめて注目を浴びたい人は、人気YouTuberのようにもっと楽しく話したり、人気のカテゴリー、例えばニュースや技術や言語学習やアニメやゲームをテーマに取り入れた方がいいとも思います。
ちなみにコメディも日本では人気があるジャンルですが、これはトークの得意な芸能人が上位を占めているので、まあ普通の一般人の番組は聞いてくれないじゃないでしょうか。
さて最後に一年間続けてみた感想ですが、アップルとかいろんな音声配信サービスとかは番組数や聞いている人の数・リピーターがすごく増えている、人気がでているといろんな数字を出してきますが、私からすれば膨大なデータを持っているならダウンロードされる割合を教えて欲しいです。
ポッドキャストの最大の魅力はダウンロードできていつでも無料で聞くことができることです。
多くのポッドキャストアプリには自動ダウンロード機能がついているので、アプリ利用者はお気に入り登録した番組の新規エピソードを自動でダウンロードしているんだと思います。
もしアプリの利用者の50%、半数がダウンロードしていると統計でわかっているなら、私の2950のダウンロードから音声を聞いてくれた人数は約6000人とわかりますし、もし30%がダウンロードしていると統計的にわかっているなら、私の音声を聞いてくれた人は約1万人とわかります。
ちなみに私のブログ記事にアクセスして音声をダウンロードした割合は、13%と分かっています。
自動ダウンロード機能がないブログでの音声投稿で13%の人がわざわざダウンロードしてくれているということは、自動ダウンロード機能があるポッドキャストアプリだと、少なく見積もってその倍の25%はダウンロードしているのではないでしょうか。
少なくとも4人に一人がダウンロードしていると仮に仮定するなら、私のポッドキャスト配信一年目のリスナーは2950×4で約12000人ということになります。ひと月当たりで1000人が聞いてくれたことになりますが、どう思いますか。
私はぜひ聞いてほしいとSNSで宣伝しているわけでもないので、そんな中でたまたま私のポッドキャスト番組を見つけて聞いてくださるなら、たとえ1人でも大変うれしく思います。
ただ一方で、これからポッドキャストで音声配信をして有名になろう、ビジネスを展開しようと考えている人は、戦略を練らないと私のように1万人ほどしか聞かれない音声配信ラジオになるかもしれません。それならYouTubeやブログをはじめた方がもっと効率的かもしれませんね。
さいごに余談ですが、毎年9月の最終日、9月30日は国際ポッドキャストデーとなっています。
これは2013年の8月21日にスティーヴ・リーという人が、ラジオでNational Senior Citizens’ Dayいわゆる敬老の日のラジオを聞いていた時に、ポッドキャストの日がなかったことから「ポッドキャストのお祝いの日」をつくろうと思ったことがきかっけだったそうです。
そして一年後の2014年の9月30日から、INTERNATIONAL PODCAST DAY「国際ポッドキャストの日」がスタートしました。
ポッドキャストの日だからといって何か特別なことがあるわけではありませんが、ポッドキャストの配信やtwitterやFacebookといったSNSを使って、みんなとポッドキャストの魅力を伝えよう・人びとと交流しようというのが大きな流れです。
また国際ポッドキャストディのメンバーが運営するチームは世界70か国以上のポッドキャスト配信者や企業を案内してリアルタイムで生放送で番組を配信するようにしています。
今年も60人のスピーカーが9月29日から30日にかけて順番に生放送していきます。日本からも2人のスピーカーが日本時間の9月30日の午後10時から午後11時まで予定されています。
その一人佐藤新一さんは2005年アメリカアップルのiTunesに追加された最初の日本語ポッドキャストとされている人です。日本でのポッドキャスティング体験について日本語で放送するようなので、私も楽しみにして聞く予定です。
この音声をのせるブログ記事に、生放送されるポッドキャストディへのリンクをのせておきます。
ポッドキャストのデータ収集は難しい
ポッドキャストのダウンロード数はどうやって知る?
ポッドキャストはリスナー層が分からない
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9月30日はポッドキャストの日
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