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第316回目のラジオ配信。「お仏壇の中の写真」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
かっけいの円龍寺ラジオ
これは香川県丸亀市にいる浄土真宗のお坊さん、私かっけいの音声配信です。
今回は、お仏壇に写真を置いてもいいのかについてのお話をします。
さて皆さん、お仏壇に亡くなった先祖・家族の写真を飾ったらダメなんだよ。と聞いたことがある人も多いと思います。
それって実際どうなんでしょうかね。
もちろんお坊さん的な答えとしては、お仏壇の中に写真はダメですよと答えるべきなのですが、実際のところ、ご門徒さんのお仏壇を見ていても、お父さんやお母さん、ご兄弟のお写真をお仏壇に置いている家もそれなりにあるので、そう強い言葉で、仏壇の中に写真は置かないでくださいとは言えないですよね。
なぜその家では、写真をお仏壇に置こうと思ったかというと、その亡くなった方が自分にとって大切な人であり、お仏壇に手を合わせる時、いつでも生前のお顔がすぐに目に映るようにしたいからだと思います。
その人のことを思って、お仏壇に置いているのでしょうから、しゃくし定規にお仏壇の中にお写真は置かないでと私は言えないです。
実際私も不思議に思っていることがあるんですよ。お写真に関しては。
というのも、私のお寺ではやっていませんが、浄土真宗でも他のお寺さんの中には、お寺の本堂の中にそのお寺のご家族のお写真があったりするんですよ。
ご門徒さんとこのお仏壇には写真は駄目よ。と言いながら、そんなことを言っているお寺の本堂には住職家族の写真があったりするんですね。
私はこの違いはなんなのかなあと、考えたことがあります。
皆さんはお仏壇とは何なのかご存知ですよね。
お仏壇とは、ご本尊様、つまり大切な仏様を安置し、おまつりするところです。
本当はお寺に行き直接仏さまにお参りできたらいいのですが、日々の生活を過ごしながらお寺参りを頻繁にするのは難しいので、ご家庭の中でも安置して、いつでも手を合わせられるようにしたのがお仏壇なんですね。
お仏壇はお寺の本堂のミニチュア版だと思ってください。
だから仏さまをまつり安置するという点においては、お仏壇とお寺の本堂は本質的には同じと言えます。
だったら、お寺の本堂に写真があるのなら、私たちの家のお仏壇にも父母・兄弟の写真があってもいいじゃないと思うでしょう。ごもっともだと思います。
ただよくよく考えると、お寺にある写真と、家のお仏壇の写真は違うとも言えます。
さっきも言いましたように、お寺の本堂は仏さまをおまつりする空間です。敬うのは仏さまであり、教えをいただいていく場です。
お寺の空間は、仏さまを中心とした儀式の場とも言えます。
だからお寺の本堂には、仏さまの他、その宗派の形を作り盛んにさせた宗派の偉いお坊さんのお掛け軸、また教えを伝えてくださった菩薩・高僧らのお掛け軸があります。
そこに加わるようにして、ご門信徒さんたちや地域の人たちにとって、100年200年300年もっとと連綿とつながってきたお寺の歴史を代表する人として、お寺の本堂に写真が置かれているのではないのかなあと私は思うわけです。
お寺の本堂は仏さまを敬う場所であり、仏さまの世界、お浄土を表現しています。
メインは仏さまであるのは絶対ですが、そのお参りする場であるこの空間が今も受け継がれていることを表すのに、お寺の本堂に住職家族の写真が置かれているのかなあと思います。
私のとこ、円龍寺では写真を本堂に置かないので、実際のところはわかりませんが。
さて話を戻してみなさんのお仏壇ではどうすればいいのでしょうか。
私の考えとしては、お写真をすでにお仏壇に置かれているなら無理に除ける必要はないと思います。ただこれから置かれる場合は、ぜったいに置かないといけないと思う必要はないです。
それで大事なことですが、もしもお仏壇にお写真を置きたい場合、お写真はさりげなく控えめに置いてください。
お仏壇の一番上の段は仏さまをまつる空間なので、一番上には置かないでください。なるべく下のほう、もしお仏壇の箱の横、外に置くスペースがあるならそこに置いてください。
お仏壇は亡き人を偲ぶ場所ではありますが、本来はご本尊様(仏様)を拝む場所です。
仏さまよりも目立たないようにさりげなく置いてください。
もしも写真をふんだんに置きたいのであれば、お仏壇の中ではなく、お仏壇の横に机・棚でも用意して、亡くなった人の思い出を表現した写真コーナーを作ってもいいと思います。
ただしさっきも言いましたように、仏さまよりも目立たないようにお願いしますね。
お参り先は仏様なのですから。
それともう一つ。お位牌と過去帳についても同じです。仏教宗派はいろいろあるので考え方は違うでしょうが、浄土真宗では、信仰・お参りの対象はお位牌や過去帳ではなく、仏さま・阿弥陀様です。
お位牌や過去帳もお仏壇の高いところではなく、低いところに置きましょう。できれば正面も避けてください。

お位牌や過去帳も目立ちすぎないようにね。
仏さまを隠してしまっているお仏壇もよく見かけます。



