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第85回目のラジオ配信。「お墓と蜂」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
今回は蜂の巣とお墓をテーマにして雑談していきます。
2021年の春は例年よりも暖かく感じますね。それにお天気も雨の日が少なく、今年は屋外でのお勤めもはかどっています。
さて先日お墓でのお納骨をしたのですが、そこで墓地の入り口に行きますと、どうも蜂がブンブンとあっちこっちに飛び回っていたんですね。暖かいから蜂も活発に飛んでいるんだなあと思っていたのですが、施主の納骨するお墓に行きますと、そのすぐ近くの別のお墓にどうも蜂が巣を作っているような感じでした。
私からのアドバイスですが、2020年2021年は新型コロナウイルスで皆さん実家に帰りにくくなりましたよね。お墓へのお参りをする機会もかなり減ったと思います。
意外に思われるかもしれませんが、お墓というのはけっこうハチの巣ができやすいんですよね。
お墓に蜂の巣があったという話を他人事と思わずに、しばらくお墓参りできていないのであれば、自分事として捉えぜひお墓に行ってください。
お墓は蜂や小さな虫の住処になりがちなんですね。
その理由はいくつかあります。
お墓の墓石というのは、いつまでも完全にピッチリくっついて塞がれているわけではなくて、微妙に隙間ができてきて内部の納骨空間に虫や蜂が入り込んでしまいます。ミツバチは天敵のスズメバチに襲われないように、この微妙な適度な隙間ができるお墓に巣を作ろうとするんですね。
お墓の中はカロートというお骨を納める空間が広く造られているので、ミツバチは天敵に襲われずまた広い空間があるので、巣を作りやすいのです。
加えてお墓の中は石に覆われているので、巣が濡れにくいのも良い点ですよね。
あと墓地は人の出入りが多くはなく、静かで落ちついた環境であることや、お花を持ち帰らずにそのままお供えされていたりするので、花の蜜に困りにくいというのもあるでしょう。
こんな風にお墓というのはミツバチにとって意外と環境がそろっているので、いつの間にかハチの巣ができてしまうことがあります。
4月からの時期、いろんな種類の花が咲くこの時期は、ミツバチが巣作りをするときです。
蜂もできるだけ良い場所に巣をつくりたいので、お参りが途絶えた人気のないお墓に蜂がいついたりしています。特に山の中にある墓地や樹木で囲まれている墓地は、花の蜜が多くあるので巣が造られやすいでしょう。
しばらくお墓参りできていなくて心当たりのある人は、ぜひ機会を見つけてお参りしてください。雑草も茂っているかもしれませんしね。
ちなみにですが、私の寺も墓地を少し管理しています。
しかし個別の墓石に生き物が巣をつくったり雑草が生い茂っていたり傾いていたりしても、管理者が処置するのではなく、その墓石の場所を借りている人が責任をもって対処しなければなりません。
マンションを借りているのと同じようなもので、墓地の管理者はその墓地のスペースを貸している形ですので、墓石一つひとつのトラブルや管理はスペースを借りた人の責任で対応する必要があります。
春になると雑草が生えたり生き物が巣をつくったりするかもしれませんが、管理者は手出しできません。墓石を建てた所有者が責任をもって処置するように心がけてください。
墓石の管理責任は使用者
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お墓には猿も出る
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