お線香のしまい方はどうする?.#322

第322回目のラジオ配信。「香炉の中にあるお線香の残りのしまい方」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

内容まとめ
  • 香炉に残ったお線香と灰は可燃ごみとして処分できる
  • 火事防止のため、完全に火が消えて冷めてから片付けること
  • 香炉の中に燃え残りやゴミをためないこと
  • お線香が途中で消えやすくなったり、香りが悪くなる原因になる
  • 香炉はお香をお供えする仏具なので、できる範囲で清潔に
  • 途中で消えたお線香は再度使ってもいいと私は思っています
かっけい
かっけい

9年ぶりにノートパソコンを新しくしました。そのためマイクなどの設定が変わり、音がいつもと違った感じになっています。

次回以降、なるべくこれまでと同じように聞こえるよう努力します。

かっけいの円龍寺ラジオ
これは香川県丸亀市にいる浄土真宗のお坊さん、私かっけいの音声配信です。

前回は、お仏壇で使って短くなったおロウソクをどうしたらいいのか、捨て方があるのか、いい使い道があるのかというお話をしました。

今回はその続きのような内容で、香炉の中に入れたお線香のしまい方について話していきます。

浄土真宗ではお線香を香炉に立ててお供えしませんよね。適度な長さにお線香を折って香炉の中に寝かせてお供えします。お線香の本数は1本でもいいですが、2本3本以上の本数を横に寝かせるのがよくある形ですよね。

さてお参りが終わったあと、その香炉の中のお線香はどうなっているでしょうか。

大抵は線香が端から端まで完全に燃え尽きているでしょう。

でも時には、灰の上や灰の中に完全に燃え尽きずに少しだけ燃え残ったお線香があることもありますよね。

あるいは早い段階で火が消えてしまって、半分以上お線香が残っていることもあります。

今回お話するのは、その「燃えずに残ったお線香をどうするのか」ということです。

意外と多いケースをお話しますね。お坊さんの私はよく見ます。燃え残った線香を次のお参りの時まで香炉の中にずっと放置してそのままにしているケースが多いです。

なかには、あまり片づけをされていないご家庭もあります。お坊さんがお参りするときまで一度も仏さまにお香をお供えしていなくて、前にお参りしたときのまま、仏さまの前にある香炉をキレイに整えるということをせずに次の仏様参りを迎える家がまあよくあるんですね。

なるべく香炉の中は綺麗に整えて欲しいです。

香炉の中に埃がたまったり、花柄が落ちたり、前回の線香の残りかすがあったり、家によってはマッチ棒やロウソクの蝋が入っていることがあったりすることさえあります。

こうなるとせっかくのお線香の良い香りが嫌な臭いになりますし、お線香が綺麗に燃えず、また線香が不完全に燃えてしまう悪循環になってしまいます。

香炉の中に燃え残ったお線香は後しまいをして、香炉の中を清潔にすることは、仏様参りをする上で大切なことです。

さてそれで、香炉の中に入れたお線香のしまい方、どのようにするのかの話をしていきますね。

まず考え方として、お線香は仏様や亡き人へのお供えではありますが、火をつけて使い終わったあとは特別なものとして扱わなければいけないわけではありません。

なので香炉の中にたまってきたお線香の残りの灰や燃え残ってしまった線香の残りは、適当なタイミングで香炉から取り出して、可燃ごみ・燃えるゴミとして処分していただいて大丈夫です。

ただし気をつけることがあります。

それは必ず火が消えていること、熱がないことを確認するということです。

当たり前のようですがとても大事なことです。見た目には線香の火が消えているように見えても、灰の中では熱が残りくすぶっていることもあります。

ですので香炉の中のお線香を片付けるときは、お参りが終わってすぐではなく、しばらく時間をおいてから完全に冷えていることを確認してから行ってください。半日から一日ほど置いてから片付けた方がいいと思います。

それとこれはできればですが、香炉の灰をきれいに保つことを意識してください。灰が入っている香炉は、清浄な香りをお供えする仏具です。

ときどきこれをまるでゴミ捨て場かのように、マッチの火を灰に押し込んで消したり、マッチカスやおロウソクの蝋を捨てたり、枯れた花殻が入ったままということがあります。

香炉は仏さまにお香をお供えする仏具です。

お線香の残りかすが溜まっていくだけでも、香炉の中がごちゃごちゃしていき、空気の通りも悪くなるのか、お線香が途中で消えやすくなりますし、嫌な臭いも出てくることもあります。

半年に一度でもいいですし、気になったときでも構いませんので、灰の中のお線香の燃え残りや香炉の中にあってはいけない蝋や花殻やマッチ棒カスを取り除いてください。

さらにできるなら、香炉の中の灰の表面を軽くならしてあげると、お線香もきれいに最後まで燃えやすくなります。

それではその取り除いたお線香の残りをどうしたらいいのでしょうか。それは先ほどお話ししたように、可燃ごみとして出して問題ありません。

ただ人によっては、「途中で消えてしまったお線香は、もう一度火をつけてもいいのかなあ?」という疑問を持っている人もいるでしょう。

私の考えになりますが、私はもう一度火をつけていただいてもいいと思っています。

ただし、お線香を長時間焚くことそのものが目的ではありませんよ。少なくとも浄土真宗では、お線香をひたすら長く焚きなさいとは言っていません。お参りの時だけお香をお供えできればいいのです。

言い方を変えれば、以前付けたお線香を絶対最後まで無理に燃やしきろうとする必要はないです。お参りをするたびに新しいお線香をお供えしていただければと思います。

ただせっかくまだまだ使えそうな長さのお線香が香炉の中に残っているなら、それをもう一回使っても私はいいかなあと思っています。捨てるのはなにかもったいないですよね。

ただ香炉の中にいれたお線香をもう一回使う場合は注意点があります。

それは灰の上に寝かせたお線香は手では取りにくいことです。指でつまもうとすると線香を灰の中に押し込んでしまい、さらに悪化してしまいます。

またお線香の周りに灰がコーティングされてしまい、火をつけようとしてもつけにくく、火がバチバチとはじけるようになって危なっかしいです。

なので香炉の中にあるお線香を取り出してまた使いたい場合は、ピンセットを使いましょう。このことは304回目の音声配信でも紹介しましたよね。

香炉の中にある線香をまた使いたい場合は手で取らないようにしましょうね。

今回は「お線香のしまい方」ということで、香炉の中に残ったお線香をどう扱うかについてお話ししました。

燃え残りは定期的に取り除き、香炉の中はきれいに保つこと。

そして火事を防ぐために、しっかり冷めてから片付けること。

お線香の残りや灰は、可燃ごみに出してよいということをお話ししました。

香炉の中をいつも綺麗にするのは大変でしょうが、法事のときにはなるべく綺麗に整えていただけると有難いです。

お仏壇に関すること、お供えやお飾りに関して疑問に思っていることがあれば、いつでもお気軽に尋ねてくださいね。コメントを送らなくても、直接声をかけていただいてももちろん大丈夫ですよ。


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お線香をきれいに扱うためのちょっとしたコツ

ここからは音声にプラスして、お仏壇のお手入れで役立つちょっとしたコツをご紹介します。

灰の表面をきれいに整える方法

香炉の灰の表面がデコボコしていると、お線香が安定せず途中で火が消えやすくなることがあります。

そんなときは、スプーンの丸みのある裏側(凸部分)を使うと便利です。

軽くなでるように灰の表面を整えるときれいに平らになり、お線香も最後まで燃えやすくなります。

専用の道具がなくても、ご家庭にあるもので十分整えられます。

燃え残ったお線香の取り出し方

香炉の中にあるお線香は手で取ろうとすると、灰の中に押し込んでしまいがちです。

取り出すときは、ピンセットや割りばしを使うと取りやすくなります。

無理に手で触ると、灰が舞ったり、灰が手に着き周りを汚したり、お線香が折れてしまうこともあるので道具を使うのがおすすめです。

仏壇仏具店では香炉の中の燃え残りの線香やゴミを取り除くための、ふるいのような小さな道具が売られていることもあります。それを使うのも便利です。

灰が減ってきたときはどうする?

香炉の灰は使っていくうちに少しずつ減っていきます。

香炉の中の半分の高さより灰が少なくなるのを目安として、新しい香炉灰を足していただけたらと思います。

香炉の中の灰をすべて入れ替えなくても、減った分だけ足しながら使っていくご家庭も多いです。

関連記事⇒「香炉に入れる灰の量#264

お線香が途中で消えやすいときは

何度も途中で火が消えてしまう場合は、

  • 灰の中に燃え残りやゴミが溜まっている
  • 灰が固まって空気の通りが悪くなっている

といった原因が考えられます。

灰を軽くほぐしたり、不要なものを取り除くだけでも改善することがあります。

香炉は「お香をお供えする場所」

香炉は灰を入れておくための場所ではなく、お香をお供えするための仏具です。

決してゴミ捨て場のようにマッチの火を消したり、マッチ棒カスやおロウソクの蝋を入れたり、花殻を入れておく場所ではないです。

マッチの燃えかすやロウソクの蝋、花殻などは取り除き、できる範囲できれいな状態にしていただくと、お線香が端から端まで燃え、良い香りが漂い気持ちよくお参りができます。


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お仏壇のお線香についてよくある質問

Q
香炉の中に残ったお線香は捨ててもいいのでしょうか?
A

可燃ごみとして出していただいて問題ありません。

お線香はお供えではありますが、使い終わった残りは特別なものとして扱う必要はないです。

ただし火事防止のため、完全に火が消えて冷めてから処分するようにしてください。灰の中でくすぶっていることもあるので注意が必要です。

Q
途中で消えてしまったお線香はもう一度使ってもいいですか?
A

もう一度火をつけて使っていただいても大丈夫です。

ただし無理に最後まで燃やしきる必要はありませんので、お参りの都度、新しいお線香をお供えしていただいても問題ありません。

お線香同士がつながっていくようにお線香の端を重ねたりしますよね。しかしお線香がうまくつながらず、途中で消えてしまうこともよくあります。

長いお線香をすてるのはもったいない気持ちはわかります。私も長いお線香は香炉から取り出して、もう一度お供えしなおしたりします。

Q
香炉の灰はどのくらいの頻度で掃除すればいいですか?
A

決まった頻度はありませんが、気になったときや法事の前などに整えていただければ十分です。

灰の中に燃え残りや異物が溜まってくると、お線香が途中で消えやすくなったり香りにも影響が出ることがあります。

無理のない範囲で、少しずつ整えていただければ大丈夫です。

Q
香炉の中にマッチやロウソクの蝋を入れてもいいのでしょうか?
A

やめてください。

香炉はお香をお供えするための仏具ですので、マッチの燃えかすやロウソクの蝋や花殻などは香炉の中に入れないでください。

香炉の中に入っていると、お線香の香りが悪くなったり、お線香がきれいに燃えにくくなることがあります。

Q
香炉の灰は全部入れ替えたほうがいいのでしょうか?
A

全部入れ替える必要はありません。

減ってきた分を足しながら使ってもいいですし、汚れが気になるところだけ入れ替えるのでもOKです。

状況に応じて、無理のない範囲で香炉の灰を整えていただければと思います。

細かいことにとらわれすぎず、無理のない範囲で整えていただければ大丈夫です。気持ちよくお参りできることが何より大切なことですよ。

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