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「盆/凡/煩/梵/坊」と仏教に関係のある5つのボン.ラジオ#6

第6回目のラジオ配信。「5つのボン(盆・凡・煩・梵・坊)と仏教の関係」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

8月13日は一般的にお盆の時期です。世の中、多くの地域では8月13日から16日ぐらいがお盆の期間とされているのではないでしょうか。

もちろん7月にお盆があるところもあれば、8月始めもしくは8月終わりごろにお盆を迎えることもあると思います。私の住んでいる西日本・香川県では8月13日頃になりますと、お盆を迎えたご家庭の所に、僧侶の私はお盆参りを今しているところです。

お盆のお話をしてもよかったのですが、お盆というのは毎年毎年日本全国各地で行われている仏教行事ですので、今日はお盆という行事のお話ではなくて、「ボン」という音・漢字についてお話ししようと考えています。

広辞苑をはじめとして、国語辞典で「ボン」という言葉を調べますと、辞書によって微妙に違いますけども、基本、「ボン」に対して五つの漢字が紹介されているはずです。

一つは、分けると皿で構成されたお盆という行事の「盆」ですね。もう一つは、かぜかんむりの中に点がある「凡」ですね。

次は煩わしいと読む、火へんと本のページを表わす「煩」。あと、かぜかんむりの中に点がある漢字の上に林が書いてある「梵」。さいごに土へんに方角の方がある「坊」。

この五つの漢字がおおよそ全ての国語辞典の「ボン」に登場していると思いますが、実はこの五つの漢字は全部、仏教に関係する言葉なんです。

  1. 盆(ぼん)
  2. 凡(ぼん)
  3. 煩(ぼん)
  4. 梵(ぼん)
  5. 坊(ぼん)

辞書で一番最初に出てくる「盆」ですけども、皿と分けると書きますが、これは正にこの時期のお盆という仏教行事の盆という意味なんです。この盆というのは、お茶といった器を運ぶ時に使う意味が一般的ですが、仏教では、お盆の正式名称である盂蘭盆の語源になったインドのウランバナの「バナ」の当て字が、この「盆」という漢字なのです。

次に、かぜかんむりの中に点という三画しかない非常に画数の少ない漢字ですが、この「凡」というのは、仏教では愚かなことや迷いがある状態のことを表します。

一般的には、非凡な才能とか凡人のように、普通ではない人もしくは普通な人みたいな感じで使いますが、仏教では凡夫や凡愚のように、一般の人々もしくは愚かな人々のように迷いがある状態の人を表わすときに、この「凡」という漢字を使います。

次に3番目に出てくるボンは、煩悩の「煩」ですね。煩わしいとも読む煩ですが、仏教では煩悩という言葉が非常に人間の根源的な悩みでして、生老病死という苦しみの中を、絶対私たちの日々の生活の中で出てくるこの心の様々な悩みや迷いのことをこの「煩」と表現します。仏教というのは煩悩をどうやって断ち切るか、もしくは煩悩をどうやって転じて幸せにしていくか、そういうことがこの「煩」という漢字ですね

次は先ほど言った凡人の凡と言いましょうか。このかぜかんむりに点に林が書いている「梵」です。一番有名な言葉でしたら、お寺の大鐘。梵鐘と言いますね。あの「梵」というのは、先ほどの非凡や平凡、あちらの画数が三つの短い凡は愚かなとか迷いがあるというちょっとネガティブな意味ですが、その上に林がついた「梵」には仏様の清らかな世界という非常に素晴らしい意味があります。ですからお寺の鐘を梵鐘というのは、ただ単に時間を知らせたり仏教行事を知らせるという意味だけじゃなくて、仏法が四方八方に様々な人のところに響き渡ってるんですよという事を表してるのが、お寺の梵鐘・大鐘というこの「梵」という漢字ですね。

最後に5番目の字。土へんに方角の方が書いてる字ですね。これは簡単に言うとお坊さんの「坊」です。お坊さんの「坊」って僧侶の「僧」とはどう違うのかと言いますと、僧というのはお坊さんという人、坊というのはお坊さんが住む住居の場所のことを言うらしいです。ですからお坊さんが自坊のお寺という言い方をしますと自分が普段いるお寺、自分が住んでるお寺のことを自坊って言うんです。あるいはちょっとかしこまった言い方をしますと、本坊と本当に自分がいる坊として、本坊という言い方をすることもあります。

今回は国語辞典で「ボン」という項目を調べてみると、 全部で5つの「盆・凡・煩・梵・坊」という5種類の漢字を挙げましたが、これらすべてが仏教に関係する漢字だということを紹介しました。

よろしければもしもお手元に辞書があれば、実際に開いてみて「ボン」の項目を見ていただけたら、私が今日言った内容と似たようなこと、また私が説明足りていないような「ボン」の漢字の説明があると思います。

辞書によっては、あと2つほど「ボン」と読む漢字を挙げていることもあるでしょう。その字も実は仏教に関係する言葉です。その説明はブログにて致します。

それでは8月13日の今日は、「ボン」という漢字を5つ紹介しました。皆様もお盆の期間ですので、お寺であったりお墓であったりと、ご先祖様やそのご先祖様が手を合わせてきました仏様に手を合わせて仏法に耳を傾けてはいかがでしょうか。

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ラジオの補足説明

本と品の意味

辞書にはボンの項目に盆・凡・煩・梵・坊の5つの漢字を挙げています。しかし辞書によっては「本」や「品」が載っていることもあります。

本と品も仏教と関係のある言葉です。

本には「本当の本」、「大本の」という意味があります。例えば仏教では次のような言葉で使われます。

  • 本尊(最も大切な信仰の対象となる尊い仏様)
  • 本願(仏様や菩薩が人々を救うために誓われた願い)

仏教は本当のことを伝える教えです。それは時代が変わっても変化することのない世の中の真理のことです。例えば生老病死の苦しみのことですね。

品は一般的には上品下品(じょうひんげひん)と読むでしょうが、仏教では上品下品(じょうぼんげぼん)と読みます。

これは仏様の国に生まれるにあたって、その人の能力が優れているのか(上品)、それともどうしようもない人であるのか(下品)であるかのように分類した考えです。

ちなみに浄土真宗では一番下の位である下品下生(げぼんげしょう)の人こそが、阿弥陀仏の救いの目当てです。仏様や仏教仏法を誹謗するだけでなく、背を向けて逃げようとする人こそ救わずにいられないのが阿弥陀という仏様です。

上品や中品の人というのは優れた自力の人ですので、阿弥陀さまのはたらきが無くても自分で悟りに近づくことができるでしょう。

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