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仏花が菊である理由.ラジオ#51

第51回目のラジオ配信。「仏花(ぶっか)」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

ラジオテーマ「仏花」の内容まとめ
  • 仏花は仏さまの前にお供えする花のこと
  • 供華(くげ)とも言う
  • 菊の花が一番ふさわしいと思う
  • 菊(キク)の音が「聞く」に重なるから

2020年8月4日のお話をする前に、過去のラジオ放送内容の訂正をお知らせします。

2019年7月23日、第3回放送にて「東本願寺の御影堂(みえいどう)」としゃべっていましたが、これは誤りです。

真宗大谷派の真宗本廟東本願寺の宗祖親鸞聖人像をおまつりするお堂は、本願寺派西本願寺や興正派興正寺と同じく「ごえいどう」と言います。「みえいどう」と言うのは、真宗高田派専修寺や木辺派錦織寺です。

メールにてご指摘くださった齋藤様、ありがとうございます。自分ではなかなか気がつけないので助かります。

さて改めて2020年8月4日のラジオをはじめます。今回のテーマは仏花です。

仏花は、仏さまの前、ご仏前、お仏壇やお墓にお供えする花のことですね。お供えする華で供華とも言いますね。

仏花にはどんなお花がいいのですかと質問をいただきます。結論を言うと、私は菊の花をおすすめしています。

正直なことを言えば、仏様にお供えする花は私たちが仏さまのお浄土の姿を思ってお飾りしているので、どんなお花でもOKです。四季折々に咲く、美しいなあ・きれいだなあ、仏さまやご先祖さまが笑顔になるだろうなあと感じたお花を活けてくだされば、私はどんな花でもいいと思ってます。

ただそんなことを言われても「具体的にどんな花を選べばいいの?」と聞かれたなら、私は菊の花をおすすめしています。

まず第一の理由は、菊の花は枯れにくい・散りにくいことです。

夏の暑い時期だと菊以外の花はあっという間に枯れてしまいます。でも菊だと数日は持ちますね。寒い冬だとどうでしょうか。3週間や4週間くらい菊の花はもちますね。菊はとっても花もちがいいですよね。

頻繁に仏花を入れ替えられない家が結構多いと思います。ですのでとりあえず菊を選んでおけば、ながく綺麗なご生花を仏様にお飾りすることができます。

2つ目の理由が、菊はいろんな種類の色や形、大きさがあり種類が豊富なこと。また菊は切り花・生花で一番出荷量の多い花であり、一年中どこでも手軽に買うことができるのがいいですね。

花屋に行けばいろんな種類の菊の花があり、菊だけでもご仏前を華やかに彩ることができるのがいいですね。

これら2つがよくある菊の花を仏花にすすめる理由です。

で私は浄土真宗のお坊さんですので、浄土真宗ならではの理由をもうひとつ紹介します。

浄土真宗のお仏壇で代表的なスタイルは金仏壇ですね。金色のピカピカしたお仏壇で、阿弥陀仏の光り輝いている西方極楽浄土を表わしています。

さてその浄土真宗の金仏壇ですが、なんのお花が一番多くその金仏壇に装飾されているでしょうか?

仏教で一番尊いお花は蓮だから、きっと蓮の花だろうとイメージする人もいるでしょう。

実は菊が一番よくデザインされる花だったりします。もちろん仏壇のデザインは仏壇屋によって異なるので一概に菊が一番多いとは言えませんが、浄土真宗の金仏壇には菊の花が非常に多く使われています。

これは仏壇のもとになっている浄土真宗のお寺の本堂も同じことで、灯りをともす台を菊灯と言ったり、天井からつるす輪灯にたくさん菊を装飾し菊輪灯と言ってたりします。

浄土真宗と言えば、菊の花なのです。

というのも浄土真宗は聞法がとにかく大事だとしているからです。私たちにむけられた仏さまの願いをとにかく聞いていくことが大事ですよとしているのが浄土真宗です。

浄土真宗を聞法の宗教とも呼び、ナムアミダブツの阿弥陀仏の本願の名号のいわれを聞き受けていきます。

ですので浄土真宗の法事では、読経の後にお坊さんが振り返ってお話をしますよね。また蓮如上人に関係する浄土真宗の宗派だと、蓮如上人からのお手紙、御文やご勧章を拝読しますね。

これは聞法・聞くことが大事だからです。

浄土真宗のお念仏は、仏さまのために、仏様に聞かせるためにしているわけではないですね。私の口から出たナムアミダブツのお念仏は仏様から呼びかけていただいたお念仏であり、称えながら私の耳で聞いていくんですね。

仏様にお参りする時、浄土真宗はどこまでも仏さまの願いを聞いていく姿勢を大事にします。

菊の花をお供えするのは、花の菊を仏さまの願いを聞くということに重ねています。

菊の花をお供えするたびに、飾られた菊の花を見るたびに、「ああどこまでも仏さまのこころをお聞かせいただく」と確認していくことになります。

だから仏花には何がいいですかと聞かれれば、私はあなたが美しいと感じた花ならどんな花でもいいですよ。悩む場合は、浄土真宗なら菊の花をいけるのがよろしいと思いますよとお答えしています。

なお避けるべき花としては、一般的に、とげのある花や臭いにおいのする花、毒のある花を避けるのがよろしいとされます。

仏さまのお浄土の世界に刺すようなトゲや悪臭や毒があったら、お浄土にはふさわしくないだろうなあとイメージして避けていただければいいと思います。

訂正とお詫び

第3回ラジオ『手書きの遺影』の内容に誤りがありました。

「御影堂」は宗派の開祖像をおまつりするお堂のことです。ラジオの中では様々な宗派本山を挙げて、

  • みえどう
  • みえいどう
  • ごえいどう

と読むことを紹介しましたが、誤って、真宗大谷派本山真宗本廟(東本願寺)の御影堂を「みえいどう」としゃべってました。正しくは「ごえいどう」です。

浄土真宗では大谷派・興正派・本願寺派では「ごえいどう」と呼びますが、高田派や木辺派では「みえいどう」と呼んだりします。

ブログのメールお便りからご指摘くださった齋藤様、ありがとうございます。

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