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法事の延期はダメなの?.ラジオ#34

第34回目のラジオ配信。「イベントの延期」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

ラジオテーマ「延期」の内容まとめ
  • オリンピックイベントはオリンピック憲章により成文化されている
  • 夏の東京オリンピックは2020年内にするか、中止するしかない
  • 法事法要の日どりは成文化されたルールはない
  • 仏教イベントは早くなっても遅くなっても問題ない
  • 多くの人がお参りできる日を選ぶことが大事。そのためには延期もOK
2021年への延期が決まったオリンピック

私はラジオの中で「オリンピック憲章のルールにより、来年以降のオリンピックの延期はない」ことを言いましたが、3月24日にオリンピックの2021年以降の延期が決まりました。

史上初のオリンピックの延期です。(中止はこれまでに3回あった)

オリンピック憲章との整合性について、3月24日夜に行われた組織委員会の会見では次のような説明がありました。

記者質問:来年にやるということであればオリンピック憲章にもかかわるが、その話は出たか。

組織委員会:出ていない。延期ということであれば史上初で、憲章が予想していることではない。バッハ会長はIOCの臨時理事会を開いて諮るということになると推察する。

「延期をオリンピック憲章では予想していない」との組織委員会の返答を聞いて、なんともずさんなルールだなあと私は率直に感じました。

前回のラジオの最後に、新型コロナウイルスが世界中で広がっていて、全国いろんなイベントやスポーツが中止や延期になっていることを言いました。私のお寺も春の法要をするのかしないのかまだわからないです。

2020年の今年は東京オリンピックの年ですので、これだけ世界中で新型コロナウイルスが流行すると、本当にオリンピックできるのかと心配するところです。

アメリカのトランプ大統領が「オリンピックを1年延期したほうがよいかもしれない」とコメントしたことは私にとっては驚きました。

日本では、中止や延期や予定通りするとか、いろんな話がでていますよね。

でも私、小学生の頃、総合学習の時に、オリンピックは4年に一度、4年毎に行われるスポーツを通じた平和の祭典と学んだ気がするのですが、アメリカの人も4年毎にオリンピックをしなくても、1年延期しても、気にならないのですかね。

さて2020年3月17日に放送予定の今回は、「法事・法要の延期」をテーマにお話します。

オリンピックに話を戻します。

オリンピックの1年延期という話が外国の大統領からも出てきて、私オリンピック憲章の全文を読んでみました。

もちろん読んだのは最新の2019年版の英和対訳のオリンピック憲章です。6章61条94ページもありましたが、頑張って読みました。

すると、こんな文章がありました。読みますね。

  • オリンピック憲章では1年とは暦年の1年のことであり、1月1日に始まり、12月31日までを指す。
  • オリンピアードは連続する4つの暦年からなる期間である。それは最初の年の1月1日に始まり、4年目の年の12月31日に終了する。
  • オリンピアード競技大会はオリンピアードの最初の年に開催され、オリンピック冬季競技大会はその3年目に開催される。

補足すると、オリンピアード競技大会とは、夏のオリンピック大会のことです。

オリンピック憲章によると、オリンピックの暦は4年毎であり、夏のオリンピックはその最初の年に開催することが決められています。

ということは、2021年や2022年に延期することはそもそもできないのです。

なのになぜ、今、来年以降に開催してはどうかという意見がでているのか疑問に思います。

こんな意見もあるでしょう。

「2020年に大会開催開始を宣言して、大会そのものは2021年にまで延期すれば、最初の年に開催するというオリンピック憲章を守っているのではないか」という意見です。

でもこれも無理な話です。

なぜなら第5章32条に、「大会期間が16日間を超えてはならない」とあるからです。だから2020年に開始して、2021年まで大会を続けるとするのも無理なのです。

「かつては冬と夏のオリンピックは同じ年にしていたから、今回も2022年の冬のオリンピックにしても大丈夫だろう」という意見もあるでしょう。

でもこれも無理な話で、冬のオリンピックの方が夏開催のオリンピックと離れて1994年から2年ずれたのであって、夏のオリンピックそのものは、1896年から常に4年毎の最初の年に開催しています。

できなかった年は、1916年のベルリン大会、1940年のヘルシンキ大会、1944年ヘルシンキ大会のように中止という形になっています。

冬が1994年から夏と別れて開催するようになったのに、夏が特例で冬にずれるのはおかしな話です。

オリンピックの暦、最初の年の2020年もできない。2年目の2021年もできないとなると、私としては東京オリンピック中止しかないと思うのですが、いかがでしょうか?

東京大会を2020年内にするのか、あるいは東京大会を中止して2024年パリ大会になるのか、どちらかしか選べないはずです。

さて今日の話のテーマは、法事法要の延期です。

よくこんな質問をされます。

「法事は命日よりも先にするべきですよね。後に延ばして遅れてするのはダメですよね」という質問です。

いやいや、法事や法要の日程は、オリンピック憲章のように、明文化されていないですし、命日より遅れて延期しても何の問題もありませんよ。

もしも仏教の教えで、「命日よりも先にしなければならないと」書かれてあれば、延期はダメでしょうが、そんなことはどこにも書かれていません。遅くしてはダメだという仏の教えもありません。

できることなら命日のその日がベストなのでしょうが、後に延期しようが前倒しになろうが、どちらでもOKです。

法事の日時を決めるうえで大切なのは、亡き人の命日をご縁として、ご仏縁、仏さまの教えにであう場を共有できることです。

なるべく命日に近い日を選び、できるだけ多くの人がお参りできる時を選べば、それが一番の法事の日になります。これはお寺の法要でも同じことです。

命日より先にしないと、先祖が迷った存在になるとか祟るとか、不幸が私の身に降りかかるとか、罰が当たるとか、そんな迷信ごとは気にする必要はありません.

そもそもお寺の法要をみていただければわかるでしょうが、お寺の法要日って結構遅れていますよね。

例えばお釈迦様の命日「お涅槃」って2月15日ですね。でも3月にお涅槃の法要をするお寺は結構多いですよね。春4月8日のお釈迦様の誕生日も同じで、4月8日よりも遅れて法要をするお寺も多いですね。

もしすべてのお寺が同じ日にイベントをすると、皆さんが仏縁に参加する機会が減ってしまいますよね。

できるだけ多くの人に、法事や法要に参加できるように、日取りを早めたり遅めたりするのは、大事なことです。

夏のオリンピック大会はオリンピック憲章によって、最初の年に開催と成文化されているので融通が効きませんが、法事法要はそんな心配はないです。でも好き勝手な日に法事をしてもいいんだではなくて、できるだけ多くの人がお参りできる日を選んでいくことが大事なことです。

浄土真宗的な考えになるかもしれませんが、法事や法要は、亡き人のためにするのではなくて、亡き人のご縁を通して生きている私たちが仏縁に出あうための場なのです。生きている人のためにするのが法事法要です。

法事が2年3年もずれるのさすがにズレすぎていると感じますが、数週間程度なら、遅くなってもそんなに気にしなくてもOKです。

オリンピック憲章

ラジオで紹介したオリンピック憲章は、上リンクのJOC(日本オリンピック委員会)の公式サイトで英和対訳版(PDF)を見ることができます。

オリンピック憲章では1年とは暦年の1年のことであり、1月1日に始まり、12月31日までを指す。

オリンピック憲章への導入より『オリンピック憲章8ページ』

オリンピアードは連続する4つの暦年からなる期間である。それは最初の年の1月1日に始まり、4年目の年の12月31日に終了する。

第1章6条より『オリンピック憲章18ページ』

オリンピアード競技大会はオリンピアードの最初の年に開催され、 オリンピック冬季競技大会 はその3年目に開催される。

第5章32条より『オリンピック憲章60ページ』

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