ほしい物リストより、お線香ありがとうございました

コロナ禍の中のイベント再開.#151

第151回目のラジオ配信。新型コロナウイルスが収束していない中で、様々なイベントが再開されていることについて話しました。(BGM:音楽素材MusMus)

ラジオテーマ「コロナ禍の中のイベント再開」内容まとめ
  • 2022年は新型コロナウイルス3年目の年
  • 久しぶりに念仏踊りのイベントが再開された
  • 1年目よりも感染者も死亡数も多く、医療のひっ迫しているが、イベントは復活してきている
  • スポーツや祭り、学校、旅行など人の交わりは戻りつつある
  • しかしコロナの流行は終わっておらず、コロナで悩んでいる・苦しんでいる人もいる

かっけいの円龍寺ラジオ

この番組では香川県丸亀市に住むお坊さん、私かっけいが雑談するラジオです。

2022年8月30日配信の今回は、コロナ禍3年目でのイベントについて雑談します。

私のいる寺、円龍寺は丸亀市の西の端に位置しています。

先日の土曜日、8月28日に寺のすぐ北にある、お隣、多度津町の南鴨の加茂神社の前を夕方に通りますと、どうも人が何人も集まっているように見えたんですね。

後で聞きますと、8月28日の土曜日の夕方6時から、加茂神社で御神楽の奉納があって、翌8月29日の日曜日の朝9時から念仏踊りをしたとのことです。

ああだから、人が集まっていたし、木製の門・鳥居みたいなものが作られていたんだなあと、分かりました。

地元の人曰く、多度津町の南鴨の念仏踊りは、昔は毎年のように行われていたそうなんですが、ここ最近は、子どもが少ないことや、水不足に困っていないということで、今回は新型コロナウイルスの新規感染者が多い中だけども、6年ぶりに再開したとのことです。

ちなみに多度津町の念仏踊りは、雨ごい、雨を降らすためのものです。ですので、お話して下さった方は、雨が降りますよと笑顔でしたし、実際昔は、水不足に悩まされそうな8月の中頃にしていたそうです。

多度津町南鴨の念仏踊りのイベントは、香川県指定の無形文化財なのですが、人が減ったこと、水不足に困っていないこと、それと新型コロナもあいまって、しばらく行われなかったのですが、久しぶりにこの前行われました。

2022年の今年の夏は、新型コロナウイルスが世界中に流行して3年目となります。

最初の1年目は、未知のウイルスということもあり、全国の新規感染者数が100人程度でも、外出制限や時短営業、アルコールの飲み物提供禁止などなど、いろんな制限があったのは、まだ記憶に新しいと思います。

寺も法要の自粛など、人が集まる仏教イベントを止めたりもしました。

3年目の今は、1年目のときよりも感染者や、死亡する人はずっと増えています。

ですが、スポーツをみても、例えば高校野球を見ても、観客数の制限はなく、3万人以上の人が試合を観戦していました。

他のスポーツ、プロスポーツでも観客の人数制限はないですし、テレビで見る限り、外国ではマスクなしの観戦が当たり前のように見られます。

もうコロナ3年目ともなると、最初の頃よりも日々の感染者や死亡者数が多くなっても、軽傷や無症状の人が多くなっているのもあってか、人が集まるイベントも多く再開されるようになっています。

夏にはいろんなお祭りがありましたね。

全国的に有名なものでも、京都の祇園祭、徳島の阿波踊りなどがあり、テレビで見ますと、すごい人であふれていましたね。

コロナ禍の終わり・先行きがまだまだ見通せないなかで、これまで長年続けられてきた祭りや行事、郷土芸能の伝統を続けていくには、さすがに3年目の今年こそはやらなくちゃだめだという思いもあったのだと思います。

もちろん主催する側はそうとう悩んでいるんだと思います。

私の住む香川県では、隣の多度津町や善通寺市、坂出市では花火大会がありました。

一方で、丸亀市では丸亀のお城の前のバサラ祭りも花火大会もやめました。

県庁所在地の髙松市では、髙松まつりはありましたが、花火大会はやめたようです。

髙松まつりは3年ぶりの再開で、26万人が訪れたようで、コロナ前よりも、5万人も多くの人が訪れたそうです。

止めるイベントもあれば、開催するイベントもあります。判断の難しいところです。

開催すれば、コロナ前よりも大勢の人が集まる可能性もあります。

1年目よりも、感染者も死亡者も、また病院の病床の使用率が高く医療体制がひっ迫していても、3年目の今年は、少しずつ元の日常に戻そうと、いろんなイベントが再開され、またそのイベントに大勢の人が集まっているのが当たり前の様子になっているように思われます。

寺もおんなじです。

コロナ1年目では、法要・イベントを取りやめた寺が半分以上あったでしょうか。

ですが、コロナ3年目の今年は、そんなイベントを取りやめるということはないですし、寺が地域のイベント会場になっていることもあります。

また、一般の葬儀や法事でも、コロナ一年目だと、10人にも満たない少人数でしたが、ここ最近は、30人ほどの葬儀もありますし、10人を超える法事もよく見られます。

コロナが収束しているわけではありませんが、3年目となりますと、ひとりひとりの意識も、社会全体の雰囲気も、コロナばっかりに構っていられないというのに、変化したのかもしれませんね。

もちろんだからといって、コロナの影響がなくなったわけではありません。まだまだ悩んでいる人はたくさんいます。

高齢者の多い介護施設・病院には気軽に会いに行くことだってできません。

冒頭にお話した南鴨の御神楽・念仏踊りでも、私の寺は、例年2月のお涅槃、4月の慰霊祭・招魂祭などに案内されお参りに行きますが、ついこの前の、8月のお盆の時は、南鴨の地蔵盆は今年は中止すると連絡があり、呼ばれませんでした。

中止するしないの判断は難しく、なにが正解というのは、ないと思います。

それだけコロナ禍でのイベントを主催する側の悩みは大きいのでしょう。

また別の話ですが、私の家で普段から行きつけのお魚屋さんが、この8月いっぱいでお店を畳みます。

お孫さんに心臓の疾患があるので、商売を続けて、ひょっと自分経由で家族にコロナが感染し、重大な状態になってはいけないから魚屋をやめるとのことでした。

本当はもっと早く店を閉じたかったけども、取引先やお得意様とのつながりもあって、なかなか閉じられなかったそうですが、この第七波の感染拡大を鑑みて、店を閉じることにしたようです。

スポーツやお祭り、学校、旅行など、いろんなイベントや人の集まりがコロナの感染が拡大していても、どんどん再開されています。

人と交わることにもそれほど抵抗がなくなった人たちも多くなったと思います。ですが、その一方で、まだまだコロナの影響下で悩まれている人たちも多くいることも忘れてはならないなあと、行きつけの魚屋の閉店で感じたところです。

せめてイベントを開催する側・また寺は、コロナ禍の中でも人が大勢来てくれたと喜ぶだけでなく、感染対策に気を配りながら、コロナで悩んでいる・苦しんでいる人たちにも寄り添っていく、思いを致していく必要があるのだと思います。

2022年8月30日のかっけいのラジオはここで終了します。

さいごに、私のいる寺・円龍寺に関する法要イベントについてお知らせします。

明日8月31日は、夜7時から燈籠流しの法要、9月9日は午後2時から秋の永代経法要を致します。

また予定ですが、12月12日は報恩講法要、12月31日は大晦日の除夜会をする予定です。

感染拡大防止に努めますので、ぜひお参りいただけたらと思います。

それと来年の令和5年の春は、京都にある本山に向けて、ご門信徒の皆様と団体参拝旅行を計画しています。来年は浄土真宗の宗祖親鸞聖人の誕生850年の節目の年だからです。

こちらはまだ先のことですが、社会の状況を見つつ、旅行計画を考えていきます。

円龍寺の今後の法要イベント予定
  • 8月31日(水)午後7時より、円龍寺本堂にて灯籠流し法要
  • 9月9日(金)午後2時より、円龍寺本堂にて永代経法要
  • 12月12日(月)午後2時より、円龍寺本堂にて報恩講法要
  • 12月31日(土)午後11時45分ごろ、円龍寺本堂にて除夜会
  • 2023年の春、京都本山興正寺に団体参拝旅行予定
近隣の寺のイベント
  • 9月23~25日、郡家興正寺別院の彼岸会
  • 10月30日、観音寺市の一心寺にて、よるしらべ
かっけい
かっけい

私かっけいも参加できるかまだ未定ですが、都合があえば、僧侶として出勤します

「円龍寺かっけいラジオ」では、番組へのメッセージを募集しています。ご感想や取りあげてほしいテーマなどもお寄せ下さい。



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