僧侶のかっけいです。私は夏よりも冬の方が好きです。
お坊さんだから冬が好きなのではありませんよ。私の父は比べるなら夏かなあと言っています。
雪国のお坊さんもきっと夏の方がいいと答えるでしょう。
今回はなぜお坊さんの私は冬の方が好きなのかを書いていきます。
夏が好きな人の方が多いらしい
株式会社バルクの「季節気候に関するリサーチ, ㈱バルク調べ」調査によると、夏が一番好きな人は16.3%、冬が一番好きな人は7.3%だったようです。
冬より夏の方が倍以上好かれているのですね。
また30代以上の年代になると、冬好きの人が極端に減ります。
冬が好きな人はマイノリティのかもしれません。
夏の暑さは耐えられないが、冬は我慢できる
- 夏には、お寺は涼しいんじゃないですか。
- 冬には、お坊さんは寒いんじゃないですか。
ご門徒さんからこのような質問をされます。
皆さんのイメージとして、お寺の本堂は夏涼しくてクーラーいらずの快適な空間であり、着る衣は薄く冬は体が冷えると思っているようです。
しかし実際は夏の本堂は暑く、お坊さんの衣は冬でも温かいのです。
そのことについて『お寺の本堂は夏は暑い』と『お坊さんは冬用と夏用の衣に衣替えする』に書きました。
夏は暑い。どうしようもない
実際、昔はお寺の本堂は涼しかったのかもしれません。床が高く風通しが良かったからです。
しかし近年の夏は空気の温度がそもそもムワッと蒸し暑く、どれだけ風通しが良くてもまったく涼しくありません。本堂にはエアコンもないため蒸し風呂のようです。
だから私は夏の暑さが苦手です。
冬の寒さは意外と耐えられる
一方で冬の寒さは我慢することができます。
35度以上もの体温以上の暑さでは、仮に裸になったとしても体を冷やすことはできません。
しかし冬は着込めば体を温めることができます。
お坊さんは薄着をしているように見え、寒いのではないのかと心配されますが、いえいえ結構温かいんですよ。
お坊さんは10月11月ごろから冬用の衣に変わります。ちょっと生地が厚くなります。
また洋服と違って頭から被るのではなく、体の前で布を重ねます。ですのでお腹にあてられている布の数が多く、割と温かく感じるのです。
読経のときには大きな声を出すので、冬でも汗が出るほどです。
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さいごに。夏より冬の方がシャキッとする
冬はインフルエンザや風邪の心配があり、体調管理に気を付けなければなりません。
一方で夏は熱中症や台風や水不足などの心配もあります。
夏も冬もどちらもデメリットはあります。(春なら花粉症、秋なら落ち葉拾い・清掃)
どんな季節でも良いことばかりではなく、辛いこともあります。
色々プラスマイナスは有りますが、私にとっては夏よりも冬の方が好きです。
それは冬の寒さは身が引き締まるからです。
空気が熱く日が長い夏と言うのはどうしても体がだらけてしまいます。(クーラーの効いた部屋から出たくありません)
一方で、肌を刺すような寒さで日が短い冬は、頭が冴え日中の仕事に身が入りやすいです。(外での作業もしやすい)
暑さはプラスにしにくいですが、冬の寒さはプラスに変えやすいのが好きです。冬の朝は気分がシャキッとして読経しやすいです。
夏の方が好きな人は多いでしょうが、お坊さんの私は冬の方が体を動かしやすく、頭も冴えるので好きです。