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ながら聴きと音声配信.ラジオ#102

第102回目のラジオ配信。「ながら聴き」をテーマにお話します。(BGM:音楽素材MusMus)

ラジオテーマ「ながら聴きと音声配信」の内容まとめ
  • 耳を使う音声コンテンツが注目されている
  • 世界ではポッドキャスト、日本ではスタンドエフエムが成長している
  • 音声の「ながら聴き」が魅力らしい
  • しかし私は音声はながら聴きできないと考える
  • 「ながら作業」・「ながら運転」のように中途半端。何も残らない
  • ニュースであればながら聴きできるかもしれない

今回は「音声配信(ながら聴きとポッドキャスト)」をテーマにお話します。

お話の結論は、音声配信のいい点はながら聴きができることとされますが、私にはそう感じられません。私はながら聴きができません。

そういったことを今回お話します。

今は情報を集めたり時間を潰そうとしましたら、テレビだけでなく、さまざまな媒体があります。特にyoutubeといった動画配信サイトでは、視覚による目をひくコンテンツが数多くみられるようになっています。

一方で、これからは「音声のながら聴き」という音声コンテンツに注目が集まっているようです。

円龍寺のかっけいラジオもその音声コンテンツの一つで、文字や画像はなく、聴覚によるコンテンツです。

中でもスマートフォンなどで配信するポッドキャストは世界中で成長し続けています。

日本では、2020年3月よりスタートした音声配信プラットフォームのstand.fm(スタンドエフエム)が急成長しています。スタンドエフエムは2020年10月には月間利用者数が100万人にもなり、ひと月に配信された数も、15万本ほどになったと発表されました。

音声版twitterとも言われるClubhouse(クラブハウス)も突如登場したほどです。

音声を配信する人も多くあらわれ、その音声を聞く人も増えています。

私自身はかっけいの円龍寺ラジオを2019年7月からはじめていて、その時は音声コンテンツはもちろんのこと、世界中で有名なポッドキャストは日本国内では多くの人が知らないような状況でした。

私自身にはこの2年の間で、音声配信をすること・聞くことの風向きが変わっているように感じないのですが、他の人の音声配信を聞きますと、リスナーつまり聞き手は「ながら聴き」を楽しめることが音声コンテンツを聞くことの魅力となっているそうです。

音声配信は日常生活に馴染みやすく、車や電車に乗って移動中であったり、お仕事・作業をしながらであったり、家事や育児・スポーツをしながらであったり、隙間時間に、どんな場所でも自分の好きな時に好きなタイミングで、利用できるからだそうです。

目をフルに使って、テレビやスマホ画面を操作して映像を見なくても、ブログで文字を追わなくても、ただ耳だけを使って情報を得ることが快適なんだとされます。

ポッドキャストやスタンドエフエムをはじめ、音声コンテンツは目を奪われないコンテンツとして、家事やスポーツ、仕事をしながらといった「ながら作業」でも楽しめる。「目は忙しいけど、耳なら空いている」という人におすすめということです。

テレビやスマホに疲れた現代人が行きついているのが、耳での「ながら聴き」できる音声配信ということらしいのですが、私はながら聴きが音声配信のメリットとは思えません。

その理由は、私には音声のながら聴きなんてできないからです。

ながら聴きの意味を改めてお話しますと、車の運転や仕事や家事やスポーツをしながらといった、メインとなる作業をしながら、音声を聴くことも同時にするといった意味です。

よく「ながら作業」は作業効率が落ちるからやめましょう。「ながら運転」は事故の原因になるからやめましょうといわれますよね。子どもにも勉強中はテレビ・ラジオを消しなさいって言いますよね。

二つのことを集中して同時にすることなんて、たいていの人はできないと思うんですよ。

この前お話した二兎追うものは一兎をも得ずに通じますが、お仕事や家事や移動中に耳が空いているからといって、どちらのことも漫然となって中途半端なことになってしまいます。

聞くなら聞く、見るなら見る、作業するするなら作業するといったように一つに絞らないと、私は物事は上手くいかないと思います。

私は音声配信をながら聴きできるとは思いません。

実際、何か作業しながら、10分20分と音声配信を聞いたとしましょう。

聞き終わり振り返ってみて、どんな内容を言っていたのか、何を伝えたかったのか、思い出すことができますでしょうか。つい十分前に話された冒頭の出だしも思い出せないでしょう。

ながら聴きをすると、自分には何の情報も入ってきません。

私は以前スタンドエフエムで配信された音声を聞いていたんですが、別に配信される媒体が変わっても、やっぱり音声のながら聴きなんてできませんでした。

スタンドエフエムは音声の自動再生機能があって、放送時間が終わっても勝手にその人の別の放送が再生されるんですね。再生回数や再生時間を稼ぐには便利な機能かもしれませんが、ながら聴きしている私は、いったいいつ終わったのか、いまどこまで話をしているのか、何の話をしているのか、全然わかりません。

空いている耳で情報収集、ながら聴きできるのは魅力とうたわれますが、私は音声配信を聞くのであれば、じっくりと構えて耳を傾ける必要があると思います。

ですので今日の話とはちょっと伝えたいことが変わりますが、私の円龍寺かっけいラジオは1つの配信にはテーマを一つに絞り、また時間も10分をめどにできるだけ短く、さっと聞けるように配慮しています。

音声コンテンツはながら聴きなんてできないんですから、聞く人の負担にならないように、お話する人も考えないといけません。

ちなみに私は音声コンテンツの魅力がながら聴きであることに反対の意見ですが、ながら聴きできる音声コンテンツの種類もあると思います。

それはニュースや新聞といったジャンルです。

私が聞いているものからピックアップすれば、NHKラジオニュースや日経電子版ニュースや朝日新聞アルキキといったものです。

こういったメジャーなニュース音声は、一日の間に何度でも新しい情報が配信されます。1時間おきに新しいニュースが配信され、大切なニュースは何度でも流れます。

音声コンテンツはながら聴きするのが難しく、何も残らないのですが、さすがに大事なニュースの内容はどの放送局も似たようなもので、繰り返し聞きますとさすがに耳に残ります。

あるいはながら聴きしながらでも、ちょっとでも耳に残って気になるなあと思うニュースがあれば、そこから自分からインターネットで調べたりテレビを見て、視覚でも重ねて情報を得ることができます。

音声配信は作業しながらといった「ながら聴き」には向かないと感じますが、ニュースや新聞といった繰り返し何度も放送され、新しい情報もアップデートされていくコンテンツであれば、十分にながら聴きできると思います。

最後はちょっと話が脱線しましたが、今回の話のまとめは、音声配信の魅力はながら聴きができることとされますが、私にはそう感じられないことです。

理由はながら聴きしても耳に残らず、またメインとなる作業も中途半端になるからです。

ただし何度も繰り返し放送されるニュースのような報道ジャンルであれば、ながら聴きできると思います。

ポッドキャストをながら聴きしたいのであれば、ニュース・新聞といったジャンルをおすすめします。

2021年8月31日の今回はここで終わります。かっけいの円龍ラジオは、ポッドキャストでも配信していますので、「レビュー・評価・登録」してくれたら嬉しいです。来週もまた聞いてくださいな。

最後に余談ですが、おかげさまで、かっけいの円龍寺ラジオの総ダウンロード数が1万ダウロードを達成しました。初めての配信から779日目のことです。

私はtwitterやユーチューブといったSNSを使っていないただの無名な一般人ですが、毎週火曜日に継続して配信しますと、1万ダウンロード達成することができました。

どのように配信しているのか、なぜ音声コンテンツを配信するようになったのかという音声配信方法に関する質問も複数いただいていますが、それはまた別の機会にお話します。

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音声配信で1万ダウンロードを達成

音声配信はなかなか聞かれない

私はかっけいの円龍寺ラジオを2019年7月9日からはじめました。それから毎週火曜日に継続して、ときに番外編もだし、116の音声を配信しました。

その結果、総ダウンロード数が2021年8が25日に1万ダウンロードを達成しました。

再生回数や再生時間ではないのは、ダウンロード数が正確なデータとして計測しやすかったからです。

再生回数や再生時間は、ラジオテーマのながら聴きに通じることで、聞くつもりがなくても、ただ音が流れている可能性だってあります。

当初はほとんど聞かれませんでしたが、2年継続した今では配信すれば、数日である程度の数がダウロードされるようになってきました。

月ごとのダウンロード数

データの取得は、ポッドキャストホスティング会社「Blubrry」を利用しています。正確なダウンロード数は規約に違反してはいけないので、おおよその数を公開します。

ポッドキャストに配信した音声ラジオ「かっけいの円龍寺ラジオ」の月ごとのダウンロード数を表したグラフ
年月月ごとの数
2019年7月20
2019年8月30
2019年9月50
2019年10月120
2019年11月200
2019年12月150
2020年1月380
2020年2月320
2020年3月320
2020年4月320
2020年5月460
2020年6月440
2020年7月370
2020年8月380
2020年9月380
2020年10月540
2020年11月400
2020年12月490
2021年1月750
2021年2月680
2021年3月720
2021年4月370
2021年5月610
2021年6月500
2021年7月540
2021年8月650
  • はじめの3ヶ月間はほとんどダウンロードされなかった
  • 2020年1月よりダウンロード数が増え始めた
  • 増加・減少を繰り返しながら、徐々に増えている
  • 最高ダウンロード数は2021年1月
  • お坊さんが配信する音声は、休日や祝日に増えやすいように感じた

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音声配信をきいてもらうには?

聞かれるにはどうすればいいのか?
  • SNSを利用する
  • 音声配信アプリを利用する
  • 定期的な音声配信をする

私はtwitterやYouTubeやインスタグラムといったSNSを使っていません。

おそらくSNSを利用して、フォロワーに自身の音声配信を宣伝すれば、多少なりとも聞いてくれる人は増えると思います。

またはポッドキャスト(podcast)ではなく、音声配信アプリを使って音声を配信することも重要かもしれません。例えばスタンドエフエム(stand.fm)やラジオトーク(Radiotalk)といったものです。これらは世界中に配信されるポッドキャストではなく、アプリ内のコミュニティ内で主に配信されているので、配信者同士やリスナー間で聞かれやすくなります。

ポッドキャストはオーディオファイルをサーバーにアップロードしてから、RSSフィードを公開する仕組みであり、配信者の個性や人気よりも、放送内容が聞く人の需要に合わないと、なかなか聞かれないと思います。

もちろんポッドキャストの方が、世界中に配信されるので、より多くの人に聞かれる可能性はあるのですが、日本ではまだまだ音声コンテンツは下火ですので、日本語で配信するのであれば、音声アプリを使ったコミュニティ内で交流するのがいいのかもしれません。また新しく登場した音声配信媒体は、有名人が参入しやすく、タイミングしだいでは注目を得やすくなるかもしれません。

あと大事なのは定期的な配信ですね。新しい音声配信が定期的にある番組を、やっぱり聞きたいですよね。

音声配信に関する内部記事

音声配信を継続することは難しいのかもしれません。収益化することも難しく(私は1円も得ていない)、反応も乏しいです。またどれくらいの人が聞いたかといったデータも正確には分かりません。

また50回も100回も継続して話せないよとか、どんなふうに話せばいいのかといったことも手探りなところがあります。

音声配信にはそんな苦労があります。配信する人が少なく、youtubeやtwitterやfacebookのようなノウハウがまだないように感じます。

「円龍寺かっけいラジオ」では、番組へのメッセージを募集しています。ご感想や取りあげてほしいテーマなどもお寄せ下さい。



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