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第59回目のラジオ配信。「お便り返信」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
この前の第58回目では、ポッドキャストで一年間音声配信を続けたことを振り返るっていうことをテーマに話しました。ダウロード数が2950だったという内容で10分も話してしまったんですが、今回はその続き補足の内容で、お坊さんの私がポッドキャストを配信するようになったことに関して、頂いたご質問にお答えしていきます。
その前にこれから自分も音声配信をしようかなあと考えている人にアドバイスすると、ポッドキャストで音声配信してもリスナーからお便りが届くことはほぼありません。だいたい反応が無く、こちらからの一方通行です。
私も6月頃、そろそろポッドキャストを初めて一年になるから、何か聞きたいことがあったらお便り下さいと一ヶ月くらい言い続けたんですけど、届いたメールは一通だけでした。
実際これはしょうがないことで、なかなかポッドキャスト番組の配信者に「感想や質問を書きたいなあ」と思っても、アプリで聞いている人が多いでしょうから、音声配信者にお便りを届けるのが簡単ではないことが多いんじゃないでしょうか。
で、私の場合だと直接私に会って「ラジオ聞いてますよ~」「このことについて聞いていいですか」ってリアルに顔を合わせて感想・質問をいただています。これは名前を出して活動しているお坊さんならではかもしれませんね。
さて前置きが長くなりましたが、最初の質問にいきます。一つ目はいろんな人からよくいただく質問です。
- 「どうしてポッドキャストをはじめたんですか?」
- 「もうブログの方は書かなくなったんですか?」
この手のポッドキャストをはじめたこととブログの投稿頻度が減ったことに関する質問はよくいただきます。
ポッドキャストをはじめた一番の理由は、ブログのパクリがとにかく酷く、嫌気がさしたことです。
私がブログをはじめたきっかけは、仏教のことはその仏教宗派に属している専門のお坊さんが伝えることが一番だと思ってはじめました。
でもある程度ブログを続けて検索順位があがって人に読まれる機会が増えてくると、ブログの文章・内容・書いてあることをほぼ丸々パクられるようになったんですね。
またそれが小さな個人ブログからではなくて、大きな全国展開している葬祭業者や仏壇仏具業者、エンディングサービス業者などのウェブサイトがパクるんです。
こまかな愚痴・どんだけひどいパクリ方かはここでは言いませんが、例えば浄土真宗で最大宗派の本願寺派や大谷派のウェブページよりも検索上位に行くんですから、呆れます。
時間かけて文章作成してもモラルのない企業が増えているので、今はもう新しく文章を書く元気があまりありません。
でそんな私がどうしたかと言うと、ポッドキャストの音声配信に至りました。文章は盗まれることがあっても、話してる音声は盗まれにくいだろうという私の単純な考えがあって、ポッドキャストをするようになりました。
これがポッドキャストを始めるようになった理由です。音声配信の方が文字を書くより気楽にできたのも続けられる要因だったと思います。
ブログの方は全くやめたわけではなく、気が向いたときにちょっとずつ書いています。
あとこの質問に類似したことに「YouTubeでは動画配信しないんですか」があります。
はい。私はYouTubeに配信する予定はまったくありません。というのも私自身がそんなにYouTubeを利用しないからです。
私の好みなんですが、YouTubeに配信されている動画って画面がうるさいというか、さわがしいので見るのが疲れませんか。あと動画タイトルも内容をともなっていないような視聴者を煽るようなタイトルが多いような気がするので、あんまり好きじゃないです。
私自身があんまり使わないYouTubeにわざわざ配信する予定は今後もありません。
あと私がYouTubeに配信しないのは、ポッドキャストの魅力がみなさんが音声を気軽にダウンロードできる点だと考えていることです。
もちろんYouTubeでもダウンロードできるんですが、音声と画像のMP4よりも音声のみのMP3のポッドキャストの方が容量が少なく、リスナーは気軽にダウンロードできるでしょう。動画の画質にもよりますが、おそらくYouTubeのMP4ファイルはポッドキャストのMP3ファイルの3~5倍の通信量は最低とるんじゃないかな?
ダウンロードする人にやさしくないYouTubeにわざわざ配信する予定はないです。
3つ目の質問は、ポッドキャストの収録に関する質問をたくさんいただきました。
- 「ポッドキャストにはどれくらいのお金がかかったんでですか」
- 「ポッドキャストをどのように収録しているんですか」
- 「どんなことに気をつけているんですか」
- 「どんなことに苦労しましたか」
- 「話す内容ってどうやって決めているんですか。ネタはつきないんですか」
とか多くいただきました。まとめて答えていきます。
まず収録方法ですが、ノートパソコンに直接USBマイクをつないでそのまま収録しています。一番安価で手軽な方法で、かかった費用はマイクの4千円くらいです。ノートパソコンや音声ファイルをアップロードするレンタルサーバーはポッドキャストをはじめる前から用意しているので、これは必要経費には含めていません。
ですので、私のポッドキャストの配信にはそれほど初期投資はかかっていません。
で音声を収録と配信するにあたって、私なりに気をつけていること大切にしていることが4つあります。
- 1つ目は、ひと月先の放送内容を常に考えていること
- 2つ目は、放送時間をできるだけ短くできれば7分程度の放送にしたいこと
- 3つ目は、方言を使わないこと
- 4つ目は、私以外の個人情報は言わないこと
この4つを常に気にかけて放送しています。
まず一つ目ですが、私の場合毎週火曜日に定期配信しています。
行き当たりばったりで今週の放送内容を決めているのではなく、ひと月前から「何月何日の放送にはこれを話そう」とテーマを決めています。
その理由は、ひと月ほど話すまでの猶予があると、そのひと月の間で話の構想を組み立てることができて、この話は外せないな・これは今回は話さなくてもいいか別の時に話そうと、いろいろしゃべりたいことを何度もシミュレーションできるので、今私が話したいことがまとまっていてリスナーにとって聞きやすい内容になるんじゃないかなあと思っています。
毎週毎週思いつきで話すよりも、頭の中だけでもいいので一ヶ月の準備期間があると、よりよい話ができるんじゃないかと私は思っています。
もちろん、一か月先、4話先のエピソードを常に考えているのですが、やっぱりその時その瞬間になると、いまこの時じゃないと話せない話題というのが出てくるので、そういう時は予定していた話を後にずらしています。
次は放送時間をできるだけ短くすることについて答えます。
これは私が自分の音声配信をはじめる前に、いろんな人のポッドキャスト番組を聞いていた時のことです。
私あんまり忍耐力がないのか、ポッドキャストを聞いててもいつ終わるのかなあって終了時間が気になるんですね。
YouTubeのような動画配信だったら、常に画面に目がいってて画面下のバーであと何分ぐらいで動画が終わるかなんとなしにわかるでしょう。でも音声のポッドキャストだと画面は見て無いわけだから人によって体感時間が違うので、あと何分でこのお話が終わるのかわからないでしょう。
で私最初ポッドキャストを聞き始めた時は、15分や30分とかどれも長い番組ばっかりだなあと思って聞いていたんですが、どうにも自分には長すぎるなあと感じていました。
でいろいろ自分がもう十分・しっかり聞いたなあと思うのが、7分から10分の長さだとわかってきたので、自分の音声時間も理想は7分以内、できれば10分を目標にして作るように心がけています。
短いほうが聞く側もさらっと聞けますし、ダウンロードもしやすいでしょう。
長すぎると私はダウンロードを躊躇します。みなさんも経験あるでしょうが、はじめて聞くラジオ番組が長かったら苦痛でしょう。いろんな番組を聞きたいから短く5分くらいでサクッと聞き終えたいと思います。
まあ実際は短く話するのは難しく目標の7分~10分をこえることばっかりですが、なるべく短く短く話すことを気にかけています。
で3つ目は方言を使わないことです。
人間の情報の伝わりやすさは、見ること・視覚が8割ほどで、次に聞くこと・聴覚が1割ほどとなっています。
ポッドキャストは音声のみで配信されています。人間が頼りにしている視覚の情報がなく、声を聞く聴覚のみでポッドキャストを聞くことになります。
一度に受ける情報量が減る代わりに、話の内容をイメージ・想像しやすくなるのが音声配信のポッドキャストを聞く良さになります。
それで私が気をつけているのは方言を使わないことです。
聴覚だけで情報を得ているのだから、なるべく耳にした言葉をそのまますんなりと頭に入れないといけません。そんなときに、聞きなじみのない「うん?何?」とつっかかる方言がでてきたら困るでしょう。
「方言があっても文脈で内容わかるよ」という人もいるでしょうが、やっぱりスムーズに話を聞いてほしいので、私は意識して方言の言葉は使っていません。
ただイントネーションとアクセントだけは生まれ育って身に付いたものなので、勘弁してくださいね。
香川の方言の言葉もけっこう独特なものもあって、例えば、怖がりのことを「おとっちゃま」、ちいさいことを「こんまい」、びしょびしょのことを「ずぼずぼ」、そっくりなことを「まっつくつい」とか言います。他にも、書き物していることを「かっきょる」、話していることを「はなっしょる」となったりします。
話の流れでわかることはわかるでしょうけど、やっぱり方言を使うと頭の中にすんなり言葉が入ってこないので、ポッドキャストを聞くときのストレスになると思います。
だから私は方言の言葉は使わないようにします。
また別の機会にラジオテーマでとりあげようとおもっているんですが、香川の方言に「なんしょん・なんがでっきょん」があります。
この方言面白くてですね。
「なんしょん・なんがでっきょん」って「何をしてるの・何ができてるの」と質問している言葉だと思うでしょう。
でもそうじゃなくて、「ご機嫌いかがですか」っていう挨拶で使う言葉なんですね。
この「なんしょん・なんがでっきょんな」については、また別の時に話しますね。
ちょっと話す時間が長くなってきたので巻いていきますね。「話すネタはつきないんですか」の質問は、ネタはぜんぜんつきません。
話したいことだらけなので、今後話す予定のスケージュールが渋滞を起こしているほどです。
私が話好きなのもありますが、皆さんも一日24時間生きていたらいろんなことを見たり聞いたり経験し思うことがあるでしょう。
私が話すネタは日常の中でふと思ったことをメモして話すテーマにしているので、困ったことはないですね。
例えば靴を履くと、右足からか左足からでも、10分くらいの話できるでしょう。テレビのチャンネルボタンは何番から押すでもいいじゃない。
そもそも一般人の個人が気軽に放送できる音声配信なんですから、楽な楽な気持ちで話したら良いと思います。
続けて「どんなことに苦労しましたか」の質問ですね。
私は一番最初の時が一番苦労しました。
ポッドキャストの配信するにあたって、私はレンタルサーバーとワードプレスを用意して自分の音声ファイルをアップロードしたんですが、配信するためにポッドキャスト配信用のプラグインを入れたのはいいんだけど、全部英語で何をどう設定したらいいのかわからなかったことと、RSSフィードをアップルのiTunesに登録しようとしてもできませんでした。
プラグインの方は自力で頑張って設定できたんですが、iTunesの方はどうにもならなくて、アップルサポートにお問合せして、その後電話相談してパソコン画面を遠隔共有するのもして、なんとか登録できました。
何事も最初が一番大変で、一度設定・登録ができたら後は音声を収録して編集して配信するだけなので、そこからは大変ではないです。
まああと苦労するとしたら、音声の時間をちょっとでも短くすることですね。私の音声編集は大したことをしてなくて、息づきとか無音の時間とかくどく話した箇所をちょっと削ることしかしてないですね。
15分間の音源を編集して削って、10分になるようにしてます。
思ったより長い話になっているので、次で最後にしますね。
最後はたまにいただくお便りで「ポッドキャストの配信者にどうやってお礼したらいいですか」というのがありました。
さっきポッドキャストをはじめた理由で言い忘れたことですが、私が感じるポッドキャストの良さは広告がないことです。
YouTubeのように再生前や再生途中で広告が入りません。現状、日本のポッドキャストでは広告が挿入されません。
ですので皆さんがどれだけたくさん私のポッドキャスト音声を再生してもダウンロードしても私は一円もお金を頂きません。
これは私の考え方ですが、ポッドキャストの配信をすることはお金にならないから、私は気楽に気兼ねなく続けることができていると思っています。もしポッドキャストの再生数やダウンロード数で配信者にお金が入るようになってしまうと、どうしても配信者が話したいこと・伝えたいことよりも、聞いてくれる人に媚びた内容・テーマばっかりに傾いてしまうと思います。
で質問の「ポッドキャストの配信者にどうやってお礼したらいいですか」ですが、私の場合はお金以外のことでお願いします。
例えば、この音声はいろんなポッドキャストアプリに配信されていますが、大本のかっけいの円龍寺ブログでは、この音声を文字起こししたり言い足りなかったことを補足説明をしてるので、ときどき見に来てくれたら嬉しいです。
また他のお礼の仕方だと、円龍寺や他のお寺に興味をもって実際にお寺にお参りしてくれることや、
あるいはブログ記事からお便りで、応援メッセージや質問などを届けてくれるのも嬉しいです。
あるいはもしも何か直接支援してくれるなら、ブログの記事下に「アマゾンほしい物リスト」へのリンクをのせていると思うので、そこから私の希望しているアイテムを送ってくれると助かります。
私のほしい物リストの内容は円龍寺の宗教活動でいつも使われているもので、お線香やロウソクやといった300円くらいからのものを希望しています。お寺の仏事で使われるものなので、宗教活動の支援として送って下さると助かります。
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