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第71回目のラジオ配信。「甘酒」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
あけましておめでとうございます。2021年もよろしくお願いいたします。
さてコロナ禍の2020年の年末年始は、お寺や神社へのお参りが密にならないようにと、分散参拝が呼びかけられてましたね。
都会のように人の多い地域では、除夜の鐘を中止した寺もありました。
で私のところの寺ですが、例年0から5名ほどしか来られないので、いつもの年のように、除夜の鐘と除夜会のお勤めをしました。
大晦日の寒い中、来られる人に振舞うために米麹の甘酒を手作りしてご用意しているのですが、お参りの人が少なくいつもたくさん余ります。
さて今回のテーマは、私の寺ではなぜ大晦日の夜に、米麹の甘酒を用意しているのかについてお話します。
理由を先に言いますと、1つ目の理由は私が米麹の甘酒が好きだからという理由と、2つ目の理由は米麹の甘酒は小さな子供からお年寄りまで、またアルコールの苦手な人でも車を運転する人でも、誰でも飲めるからです。
皆さまは甘酒にどんなイメージを持っているでしょうか。
私が最初持ってた印象は、アルコールが入っててお酒みたいで美味しくないし酔った感じになるし、甘さが足りなかったり、逆に砂糖の甘さがきつすぎるのがあって、飲みにくい飲み物だなあ、好き好んではほしくないなあという飲み物でした。
でも今では違います。大好きな飲み物になっています。
それはなんでかと言うと、私が苦手だったのは酒粕の甘酒であって、米麹から作った甘酒とは全然違う飲み物だったからです。
米麹の甘酒は砂糖を使ってなくてもお米からの自然の甘さが際立って、すっきりした甘さが広がっていくらでも飲めます。
米麹の甘酒は本当に美味しんです。ぜひ皆様に飲んでほしいです。
で、もちろん私のお寺でふるまっている甘酒は、手作りした麹の甘酒です。砂糖や塩は使わず、お米と米麹と水だけの材料で発酵させて作っています。
酒粕の甘酒は水で酒粕を溶かすだけでできてお手軽ですが、そのままでは甘さはなく、甘みは砂糖を加えないと駄目ですし、アルコールが含まれています。
私は、私が思う米麹から作った美味しい甘酒を皆様に飲んでほしいですし、アルコール分がないので、小さなお子様から、車で来られた方に安心して飲んでいただけます。
市販の甘酒や酒粕の甘酒でも美味しいのもあるでしょうが、私は自分のところで作った麹の甘酒が一番気に入っています。
ご飯粒や麹の粒が残っていて、飲んでるだけでなく食べてる感じが、飲みごたえのある贅沢な飲み物な感じもしますし、本当にサッパリしているのに飽きがこず、しっかりとした甘さが感じられるのがすごいです。
大晦日の2・3日前に用意しているので、発酵が進んでドロッとした感じでも酸っぱい感じでもないので、毎年、「このサラッとしたスッキリした米麹の甘酒を飲んでほしいなあ~」と思って待っています。
酒粕の甘酒や市販の甘酒を飲んで、甘酒ってこんな飲み物か~と思っている人に、ぜひ一度、米麹の甘酒を飲んでほしいところです。
私毎年、ほとんど人が来ない大晦日の夜11時ごろに、一人で除夜の鐘をつき鳴らしていますが、あったかい麹の甘酒をちびりちびり飲んでるおかげで、体が冷えきらずになんとか年越まで過ごせてます。
さて今回は短いですが、1月5日のかっけいのラジオはここで終了します。今年もまたポッドキャストを聞いてくださいな。
それと、米麹の甘酒は時間と温度さえ守ればきちんと作れますので、ぜひ一度は作ってみて欲しいなあとおもいます。その美味しさに感動すると思います。
私はこの米麹の美味しさに感動したので、大晦日の夜に皆さまにふるまって、ぜひ飲んでほしいと思ってます。
自分で作るのがたいへんだなあと思う方は、酒屋さんで作られてる米麹の甘酒を求めてもいいと思います。酒屋さんが作る米麹の甘酒もとってもおいしいです。
甘酒の作り方
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