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2024年春永代経法要の本堂法話.番外20

円龍寺ラジオのエピソード番外20。2024年4月4日、香川県丸亀市の円龍寺本堂で春の永代経法要が営まれました。布教に香川県まんのう町にある善性寺、千葉憲文師(本山布教使)をお招きしました。

2024年4月4日、円龍寺本堂であった春永代経法要の様子。本山布教使の千葉憲文による法話の場面。

2024, 円龍寺春永代経

讃題
無明長夜の灯炬なり
智眼くらしとかなしむな
生死大海の船筏なり
罪障おもしとなげかざれ

『正像末和讃』(親鸞聖人)より
円龍寺本堂の後ろ(お堂の南の壁の上)に掛けられている釈尊絵伝。
お釈迦さまのご生涯が6枚の絵で紹介されている。
本堂の南にお釈迦さまの生涯が描かれた絵が掛けられている

このお釈迦さまの絵は、円龍寺ご門徒さんの秋山秋則さんが50年ほど昔に描いて寄贈されたものです。

仏画家の野生司香雪(のうすこうせつ)の『釈尊絵伝』を元にして描いたようです。オリジナルの『釈尊絵伝』は七図からなりますが、円龍寺の釈尊絵伝は六図となっています。お釈迦様が悟りを開かれる前、苦行の末にやせ細ったお釈迦様にスジャータが乳がゆを供養したときの図がありません。オリジナルでは「牧女の供養」というタイトルです。

秋山さんはオリジナルを元にしつつも、独自に工夫して描いています。例えば三図目の出城では、釈迦族の王子だったお釈迦様(シッダールタ)が修行者となるためにカピラ城を出ている様子を表しています。元はカピラ城がはるか後ろに遠景に描かれています。一方で円龍寺の絵では、真っ暗ななか今まさに城門から馬と従者一人と出ようとした様子で描かれています。王位を捨て真理を目指そうという強い思いが感じられる一図となっています。

野生司香雪の釈尊絵伝は、仏教伝道協会の公式ウェブサイトで簡単な解説がされています。⇒釈尊絵伝仏教聖画(仏教伝道協会のサイト)

「釈尊絵伝」解説動画~ダイジェスト版(仏教伝道協会より)
本山布教使による過去の円龍寺本堂法話

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