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第14回目のラジオ配信。「自然災害と香川への移住」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
2019年10月13日に、かつてない規模の台風が東日本を襲ったとニュースで聞きました。土砂崩れ・堤防の決壊などにより、数多くの死者・行方不明がでているとのことです。被災された方々に、この度のご災難、お見舞い申し上げます。
今回は「自然災害と香川」をテーマに短い話をしようと思います。
お寺は昔から、台風・地震・火事の3つがおそろしい災害でした。火事は昔と比べてだいぶ減っていると思いますが、特に台風の被害は増えているように感じます。
台風は雨と風が怖いですよね。
風で屋根が飛んだり、扉が飛んだり、そして雨が降って建物を濡らします。
雨が激しく降り続けると、土砂崩れや洪水が起きるかもしれません。
かつてのお寺の屋根ががっちりとして重かったのは、台風に備えていたからとされます。一方で、最近では骨組みや土台を工夫して、屋根を軽くするお寺も増えつつあるそうです。
さて、災害の少ない安全なところに住みたいとだれもが願うことでしょう。
じゃあ、香川県はどうでしょうか。
意外に思われるかもしれませんが、香川は自然災害が少ない場所と言われています。だれが言っているかと言えば、香川に住む人たちが言っているんですよ。私の住む地域では「お大師さんのおかげ」と誰もが口をそろえて言います。
香川は夏の水不足を除けば、災害のほぼない県です。水不足と言っても、ほんのちょっと取水制限をするだけですし、水道からの水圧がちょっと減るだけで、生活にはなんら支障がありません。
香川を初めとした瀬戸内海の、香川・広島・岡山・愛媛・徳島・高知には活火山がひとつのも特徴でしょう。
香川は大きな地震も少ない場所です。平成の時代では、県内で震度5を観測したのはたったの2回だけです。全国では300回以上もあるのにですよ。死者6400人以上の甚大な被害のあった平成7年の阪神淡路大震災であったとしても、香川県の最大震度は4でしたし、死者は0人でした。
波も瀬戸内海のため、穏やからしいです。他の海と比べたことがないので、ホントに波が穏やかかどうかは分からないですけども。
で今回関東を襲った台風ですけども、香川県は台風の被害が本当に少ないんですよ。それは実際に住んでみたら分かります。
台風が直撃することは稀ですし、周りの四国の愛媛・徳島・高知が大雨でも、香川では晴れていることだってよくあります。岡山の北にある中国山地や、香川の南にある四国山地と讃岐山脈が鉄壁の守りをしてくれています。
統計局が毎年出している都道府県ごとの「自然災害被害額」でも、香川県はだいたい毎年トップ10に入るぐらい、被害の少ない場所だというデータがあります。
それこそ香川に移住を考えてみてはどうでしょうか。
余計なお世話かもしれませんが、香川は意外と住みよい場所なんですよ。そのひとつは災害が少ないことですね。
他にもいろいろ理由はありますよ。
例えば香川県は日本で一番小さな県ですね。でも道路の舗装率は99.9%で全国3位ですし、道路密度も全国4位です。車の運転さえできれば、香川はどこにでも移動できます。
また香川は四国の玄関口なので、3時間あれば四国の隅まで車で行けますし、3時間あれば橋を渡って車で広島や大坂にも行けます。
県内も高速道路が東西に貫かれているので、1時間あれば県内の移動が可能です。
空の移動の高松空港も高松市内から30分で空港に行けて、そこから東京まで1時間30分くらい、沖縄や台湾・中国・韓国も2時間ほどで行けるので、国内国際ともにアクセスの良い場所です。
海の移動も、高松港や坂出港や丸亀港など多くの港があり、本州や瀬戸内海の島々の行き来ができます。車も乗せられるフェリーもありますし、速く移動ができる高速船、さらには自由に港を行き来していくれる海上タクシーだってあります。
香川は賑やかなところとも言えます。香川県の人口密度は、1平方キロメートル当たり500人以上と、全国11位です。山間部でなければ、人のかなり多い県です。
もちろん、ただ人の密度が多いだけでなく、人口10万人当たりの大型小売店数は全国5位ですし、人口10万人当たりの救急病院数も全国6位と、暮らしやすい場所と言えるでしょう。
また香川県は少しずつ観光場所として注目されているようです。晴れの日が多く、温暖な気候であること。さらには平坦なところが多く、丸亀や高松では自転車での移動も楽々だということもあるでしょう。
外国からの訪日観光客数、インバウンドも増え続けて、この5年間で10倍以上と全国一の伸び率だそうです。もちろん今までが少なかったのもありますし、日本に来る訪日観光客の割合で言えば、わずか1%と少ないので、生活する香川県民と外国人との交流が活発であるとは言えませんが、それでも香川県が注目されつつあるのは事実でしょう。
ちなみに香川県への移住を考えるなら、宇多津町が今、ホットな場所かもしれません。
香川の真ん中の方に位置する宇多津町では、交通の便が良く、人口指標が四国で最も高い場所ですし、人口が増加している場所でもあります。また来年2020年3月には、四国最大の大型水族館がオープンし活気もあります。
絶対に安全な場所はないとは言いますが、香川県は災害に対して、安全なところだとされます。
どうでしょうか。都会での生活にあこがれる人も多いでしょうが、地方にも目を向けてはどうでしょうか。
ちなみに香川県の有効求人倍率は全国10位以内と、働き手を多く求めている場所でもありますよ。
香川県の魅力・移住を紹介したページ
第2回・12回・13回目のラジオでも香川について、ちょっと話しているので聞いてみてはどうでしょうか。
2019年の梅雨入りはかなり遅れ、私の住む香川県では6月26日と最も遅かった。水不足になりやすい県ですが、満濃池という巨大なため池があり金倉川流域ではなんとかしのぐことができます。満濃池があるのは唐から密教を伝えた弘法大師空海のおかげだと言われます。
四国の香川と本州の岡山を結ぶ大きな橋を瀬戸大橋と言い、令和元年は完成してから31年がたちます。1988年の完成記念式典では「三世代渡り初め」がありました。同居する三世代の家族のように、共に支えあい末永く続いてほしい願いがこめられます。
小さな香川県ですが、獅子組の数は800もあります。10月には五穀豊穣や邪気払いの意味で獅子舞が香川各地で奉納されます。お坊さんの私は喪中での獅子舞の祭りに参加ができるのか質問を受けますが、神社の神主や氏子に尋ねてほしいです。その理由をラジオで紹介します。