1月2月、お坊さんの私のお仕事.ラジオ#173

第173回目のラジオ配信。「1月2月のお仕事」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

ラジオテーマ「1月2月のお仕事」内容まとめ
  • 1月半ばから2月終わりまで時間に余裕ができる
  • 庭師にすべてお願いすると費用がそれなりにかかる
  • ご門徒への負担を減らすため

かっけいの円龍寺ラジオ

この番組では香川の浄土真宗のお坊さん、私かっけいが、短いおしゃべりをするラジオです。

173回目の今回は、お坊さんの私が1月2月にどんなことをしているのかについて短くお話します。

さて、一般的に師走の12月や11月はお坊さんの忙しい月とされていますよね。

浄土真宗の私のところでも、宗祖のご命日のお勤めの報恩講がその頃にあって、11月12月はご門徒すべてのお仏壇にお参りするので大変な時期です。

その他にも、春や秋のお彼岸の頃、夏のお盆の時期は、色んなお参りがあります。

それで年の明けた1月の半ば、宗派の別院のご法座や、地域の慰霊祭や旧正月参りが終わりますと、しばらく時間の余裕がでてきます。

香川の浄土真宗のお寺の私のところは、1月半ば過ぎから2月終わりくらいまで、少し時間に余裕がでてきます。

じゃあ、この1月2月、お坊さんの私は何をしているでしょうか。どんな仕事をしているでしょうか。

私はお寺の境内の庭木の摘みこみ、つまりお寺の庭木の剪定をして、お寺の景観をたもつ仕事をしています。

そういったお掃除、景観といったお仕事は業者にお願いすればいいんじゃないと思うかもしれませんが、これまでの配信でもお話したことがありますが、私の寺、円龍寺はご門信徒の皆様に円龍寺のための年間の護持金をいただいておりません。

皆さんの金銭的な負担を減らすために、お寺の人が自分でできる範囲のことは、自分たちでしていきます。

なので、お坊さんの私はお寺の境内の庭木のつみこみ、剪定をこの冬1月2月にしています。

ただ、円龍寺にあるお寺の木には背丈の高い、5m以上かな、それくらいの大きな松の木もあります。

背丈の高い木に登ってつみこみをするのは危険です。また松の木だととっても手間がかかります。

なので、背丈の高い松の木といったものに限っては専門の庭師さんにお願いしています。

それで残りの松以外の大きな木や、松の木でも私の背丈くらいのものは、私かっけいが1月2月、時間をかけてすこしずつ進めています。

庭師さんに後片付けも含めてすべて頼めば楽なのは確かですが、それだと100万とかけっこうな金額がいってしまうので、それが結局お寺の負担からご門徒への負担へとなってしまいます。

なので時間はかかってもいいので、なるべく私はこの時期に時間をみつけてはお寺の庭木のつみこみ剪定をしています。

簡単そうに言ってますが、本職でない素人ですので、仕事はとっても遅いです。年によっては雨の多い年もありますし、時間のない年もあり、冬、碌に寺の境内の庭木のつみこみが間に合わずに、春夏秋一年の見た目が悪かったこともあります。

ただ有難いことに、ここ5年ほどは、お一人、ボランティアで冬のこの時期に、庭木のつみこみ剪定に手伝いにきてくださるようになりました。

その方は元々、多度津町にある日本庭園の中津万象園で、何十年も専属庭師をされてきた方なので、私よりもずっと丁寧で速いお仕事です。

一緒にしてくれるだけでも心強いですし、学ぶことも多くて大変助かります。

またこの前には、ウェブサイトに公開していたほしい物リストより、匿名の方が作業用のグローブと剪定ばさみを送って下さりました。おかげで今年の冬は作業効率があがっています。

円龍寺では冬場の庭木つみこみ剪定と、できることはお坊さんが自分たちでしていますが、やっぱり縁の下から支えてくださっている人がいることも、お寺の護持の大きな柱となっています。

以上で、今回のかっけいのラジオ、1月2月のお坊さんの私のお仕事のお話を終了します。

雨の日でつみこみの外のお仕事ができない時は、過去帳の整理とか、デスクワークといったお仕事をしています。

「円龍寺かっけいラジオ」では、番組へのメッセージを募集しています。ご感想や取りあげてほしいテーマなどもお寄せ下さい。



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