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第123回目のラジオ配信。「冬のオリンピック」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
2022年北京オリンピック
かっけいの円龍寺ラジオ
この番組では香川に住むお坊さん、私かっけいが、短いおしゃべりをするラジオです。
今回は冬のオリンピックについて雑談していきます。ちょっとネガティブな内容をしてオリンピックムードに水をさすかもしれないので、北京オリンピックが終わったあとに聞いていただければと思います。
さて2022年2月4日から中国で、北京冬季オリンピックが開幕しましたね。
新型コロナウイルスのオミクロン株が世界的に流行している中で、なんとか抑えて延期せずに開催しているのはさすがだなあと思いました。
それはさておき、開幕前も開幕してからも、私の周りではオリンピックの盛り上がりが全然ないんですね。
お参りしてオリンピックの話題をしても、多くの人が見ていません。開会式を見ていない人もけっこういました。皆さんあんまり冬のオリンピックについては話すことがないのか、お参りしてもオリンピックの話題はそうそうになくなります。
さてそんななか私はどうなのかと言いますと、私もあんまり冬のオリンピックを熱心に見ていません。というか単純にあんまり冬のオリンピックの各スポーツが面白くないので、実況解説の人がいろいろお話してくれても、なかなか映像に惹きこまれません。
どうして私があんまり冬のオリンピックが面白く感じられないのか、気持ちを整理しますと、大きく2つの理由があると思います。
- 1つは、参加選手数や国地域が少ないから
- もう1つは、馴染みのないウインタースポーツだから
そもそもオリンピックは、世界中の異なる国や地域の人と交流し、互いを尊重し、スポーツを通じて平和でよりよい世界を実現することが大きな理念です。オリンピックシンボルの五輪のマークも、アフリカ・ヨーロッパ・南北アメリカ・アジア・オセアニアの5つの大陸を表わしたものとされます。
ですが、どうでしょうか。
参加出場選手は、夏のオリンピックと比べると4分の1とかなり少ないです。
参加した国・地域も東京オリンピックの半分以下の91です。
世界中の国の半分も冬のオリンピックに出ていません。アフリカ大陸や赤道直下周辺国々の多くが、出場していません。黒人の選手もかなり少ないです。
世界中の異なる国や地域の人と交流することがオリンピックの理念なのに、実際には冬のオリンピックは夏のオリンピックと比べて、まったく交流されていないように見えてしまい、みている私は何となくモヤモヤした気分になります。
さてもう一つの理由は、馴染みのないスポーツであることです。
冬のオリンピックはウィンタースポーツと呼ばれるものです。ウィンタースポーツとは冬の時期に、雪や氷の上で行われるスポーツのことです。
ですがどうでしょうか、多くの人にとってウィンタースポーツは馴染みのないスポーツではないでしょうか。もちろん私はまったくありません。
そもそも雪が積もりません。雪が降ることもほとんどありません。近くにスケート場もスキー場もありません。
そんな雪や氷に馴染みのない人に、雪や氷の上で滑ったり飛んだり回転する映像を届けてくれても、すごいという気持ちよりも、すごそうだなあという感想だけにとどまってしまいます。
自分に置き換えて見ることができないので、オリンピックに出場しているトレーニングを積んだ人並外れたアスリートのパフォーマンスを見ても、なかなか心揺さぶる感動が湧き上がってきません。
実際、日本国内のウィンタースポーツをする人口はかなり少なく、最も多かったとされる長野冬季オリンピックがあった1998年の1800万人から、2020年の段階で430万人まで減少しています。これはスキーやスケートなどを合わせた数です。
アスリートのように整備された雪や氷の舞台に立つだけでなく、単純に自然の雪や氷になじみのない人たちだってかなり多いのに、いったいどうやって、ウィンタースポーツに親しみを持つことができるのでしょうか。
現に、冬のオリンピックが楽しみという人と話をしても、競技そのものが好きで見ているのではなく、男子フィギュアやスキージャンプといった金メダルがとれる可能性がある選手を見るのが好き、選手のファンという理由で映像を見ているそうです。
それで私は「その選手が出場しなくなったら、見なくなるのですか」と聞いたら、「たぶんそうなる。」と答えていました。
ウィンタースポーツに限った話ではないでしょうが、なじみの薄いウィンタースポーツは、選手の人気があること、お気に入りの選手を持つ持たないことが特に大きな要素なんだなあと思います。
3つ目の理由を挙げるとすれば、参加選手や競技数が少ないのに、種目数が多いことがあるかなと思います。
夏のオリンピックの33競技に比べて、冬のオリンピックは7競技しかありません。これはスポーツの特性上仕方のないことでしょうが、競技数に比べて種目数が多くありませんか。
前回の平昌オリンピックから参加選手数は40人ほどしか増えていないのに、種目は7つ増えて109種目もあります。
1998年の長野オリンピックから比べると、選手は3割ほどしか増えていないのに、種目数は6割も増えています。
スポーツのすそ野が広がったり、選手は出場の機会、メダルのチャンスが増えたりといいことずくめなのでしょうが、見てる私からすると似たような種目が多すぎて違いが分かりません。
冬のオリンピックは顔を隠している種目も多いため、パッと映像を見ただけだと、誰が滑っているのか飛んでいるのかどの種目なのかとか判断しにくく、見てて疲れます。
以上3つが、私にとって冬のオリンピックが盛り上がらないと感じる理由だと思います。
2022年2月8日の今回は冬のオリンピックについて雑談しました。来週もまた聞いてくださいな。
北京オリンピックが周りで盛り上がってくれたら、お参りのさいのお話のきっかけにもなるので、もっとリアルタイムの放送が増えてくれたらいいなと思います。
ちなみに雪の斜面をスキー板で登ったり下ったりを繰り返したりするクロスカントリーとバイアスロン、おはじきみたいなカーリングは個人的に好きなので、生放送枠が増えて欲しいところです。
あと個人的に雪合戦と雪だるま作りをオリンピック種目にしてほしいなあと思います。アスリートの本気の雪合戦と雪だるま作りならぜひとも見たいです。
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