お寺の剪定した枝葉の堆肥化のゆくえ.#289

第289回目のラジオ配信。「お寺の剪定枝で堆肥作り」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

内容まとめ
  • 円龍寺では剪定した枝葉で堆肥を作っています
  • 枝葉を焼くのが難しくなったから
  • 費用がかからず、ご門信徒の負担になりにくいから
  • 今年から3つのことを試してみた
  • 野積みではなく、コンポスト枠を使って堆肥を作った
  • 竹酢液・木酢液に効果があるか試してみたが、落ち葉堆肥にはほとんど効果がなかった
  • 竹酢液・木酢液を使わなくても、落ち葉堆肥はできる(約130日)
  • 剪定した枝葉は140日で堆肥として使える状態になった(切り返し6回)
  • 松葉とソテツの葉がメインの堆肥化は160日(切り返し5回)でも堆肥として使うにはまだ早い
  • 堆肥化・コンポストは難しくない。誰でもできる
  • 私は米ぬかや市販の発酵促進剤を使わずに堆肥を作っている
  • お寺から出る枝葉は多く、850リットルのコンポスト容器でも全然足りない

かっけいの円龍寺ラジオ

これは香川県丸亀市にいるお坊さん、私かっけいの音声配信です。

自坊円龍寺では、お寺の中で発生する剪定した枝葉や生ごみなどを堆肥化する取り組みをしています。

これまでも、何度か音声配信で、お寺で堆肥を作っています。ということを話しました。それでお便りをいただきました。剪定した枝葉の堆肥化のゆくえを知りたいですと。

今回は、自坊円龍寺の堆肥化した枝葉の結果についてお話します。

これは音声配信なので、映像でお見せすることはできないのですが、この音声をのせている円龍寺ブログの方では、最初の仕込みの様子から、切り返しごとの様子、できた様子を写真でのせています。

そちらでもご確認いただければと思います。

結果だけ先に言いますと、堆肥化はすべて問題なくできあがっています。

5か月かからずに枝葉の堆肥化がすすみ、容量も約6割減って、4割くらいの量になりました。

すでに堆肥として少しずつ利用しています。

さて、まずはなぜお寺で堆肥を作っているかというお話を簡単にしますね。これまでにも話したことがあるので、簡単に振り返って話します。

お寺の維持管理はお寺を預かる人、お坊さんにとって大切な役目です。

お寺の境内の草取り、木々の剪定も大切なお仕事の一つです。

自坊円龍寺では、ご門信徒さんから護持金をいただかなくてすむようにできる限りのことはお寺の人が自分たちでやっています。なので、冬、背丈くらい2mくらいの低い木は私かっけいが剪定していますし、山門外の草刈りなどもしています。

このときに出た枝葉・草というのは昔は乾燥させてから焼いて処分していたのですが、今の時代は焼くことが難しくなりました。

かといってどこかに持って行ってもらうにはそれなりの費用になり、まわりまわってご門信徒の皆様の負担になります。

そういうわけで、私の寺では堆肥化することで、枝葉や草を再利用しているわけです。

ここまでがなぜお寺で枝葉の堆肥化をしているかの簡単な理由です。

続けて、今年からの新しい試みについて短く話しますね。

これまでは地面に直接、剪定した枝葉や草を重ねて置いていく「野積み」という方法でした。

これでも堆肥はできますが、問題点もあります。

一つは、発酵分解にムラができやすく、均質な堆肥になりにくいこと

一つは、硬い枝・太い枝は数年たっても形が残っていること

一つは、周りや中から生えてきた草に覆われやすいこと

野積みが悪いわけではないんですが、今回は堆肥枠といった容器を用いて、枝葉を堆肥化してみました。

これが新しい取り組みの一つです。

あと二つあります。

二つ目の取り組みが、木酢液・竹酢液を使ってみたことです。

昨年2024年はカメムシが春から大量発生して、注意報も出ましたよね。私のところでもたくさん発生して困りました。

そこで竹酢液・木酢液を使って虫除け予防をしてみたわけです。

そもそも私は竹酢液・木酢液に虫除けの効果があるとは思っていなかったのですが、リットルで数百円とそこまでお高くなく、また薄めて使うのでコスパがよく、お試し感覚で昨年は植物にかけてみました。

結果としては竹酢液・木酢液に虫除けの効果があるように全く感じられませんでした。

私の手元には竹酢液・木酢液が余りました。

そこでこの竹酢液・木酢液を使って、堆肥化にどれくらい役立つかを試してみることにしました。これが二つ目の取り組みです。

ちなみに竹酢液・木酢液は堆肥化するのに効果があるとされています。

理由を簡単に説明すると、竹酢液・木酢液には、かなりの種類のアルコールやフェノール類が含まれていて、土の中の微生物の数が増えやすくなり、堆肥化の促進効果が期待されるそうです。

そこで落ち葉がメインのコンポスト容器を二つ用意し竹酢液を使ったものと使わなかったものを比べてみました。

最後3つ目の取り組みです。

枝葉には、発酵分解しやすいものと、分解しにくいものがあります。

お寺の樹木は堆肥化しにくいとされるものが多いですが、中でも松の葉とソテツの葉は堆肥に適さない、堆肥化できないなどと言われがちです。

実際には堆肥化でき堆肥として利用できるのですが、松葉やソテツの葉は一般的に嫌われる傾向があります。

今回はそんな嫌われ者の松葉やソテツの葉を7割くらいいれた松葉ソテツの葉をメインとした堆肥化をしています。

少し前置きが長くなりましたが、これからお寺で作った枝葉の堆肥化のゆくえを紹介しますね。

写真はブログにのせておきます。

まずは落ち葉メインの落ち葉堆肥の方からの話しです。

葉っぱは枝と比べて分解しやすいです。普通にやっても半年もあれば落ち葉堆肥、腐葉土のようなものができます。

この葉っぱに竹酢液をかけて、竹酢液の効果を調べてみました。

結果を先に言うと、竹酢液の効果はほとんどありませんでした。12月18日に本格的に堆肥作りをはじめ、4月23日に落ち葉堆肥として使い始めました。

スタートは昨年の11月20日です。

屋外のよく日が当たる所に、サンコーの緑色のコンポスト容器を置きました。

容器の大きさはどちらも170リットルで、容器の底から20~30cmは夏秋野菜の残さともみがらがすでに入っている状態で、その上に落ち葉をできるだけ詰め込みました。

片方には竹酢液を200~300倍に薄めたものをかけ、もう片方にはただの水道水をかけました。

竹酢液の影響がどれくらいなものか、まずは感じたくて、どちらもおよそ一ヶ月間かきまぜることをせず毎日観察を続けました。その間、200倍から300倍の竹酢液をかけたのは2回です。

結果としては、ただかけただけでは、差はほぼなかったです。いちおうどちらも葉っぱは沈み、竹酢液の方は8㎝くらい、竹酢液をかけなかった方は6㎝くらい下がったので、もしかしたら効果はあったのかもしれませんが、ほぼ誤差です。

中を少しかき出してみて、落ち葉の分解程度を確認したんですが、どちらもほぼ同じ状態、分解していませんでした。

このままでは、春までに落ち葉堆肥ができないなあと思って、12月18日からかき混ぜて、本格的に落ち葉堆肥作りを開始しました。

落ち葉も新たに継ぎ足して踏み固めて、落ち葉の量は一つの容器に合計200リットル以上入れたと思います。

その後も、観察を続け、それぞれに薄めた竹酢液と水をかけて、時々かきまぜていきました。

3月24日にコンポスト容器を初めて取り外し、中身全体を確認しました。

比べてみると、へっこみ具合は竹酢液をかけた方とかけてない方はほぼ同じでした。中をほじって比べると、わずかに竹酢液をかけた方が黒く濃く感じたんですが、分解具合としてはほとんど差がなかったです。

その後も定期的にかき混ぜ続けて、4月23日にまた両方の容器を外してみて、中身を確認しました。

高さとしてはどちらも4割くらいかさが減った状態で、葉の形もまだどことなく残っている中熟の落ち葉堆肥が完成しました。

出来としては、竹酢液をかけた方もかけなかった方もほぼ同じで、落ち葉堆肥における竹酢液の効果はほぼ感じられませんでした。

しいて言うなら、竹酢液をかけた方がほんの少しだけ、気持ちへっこんでいるような気がしますし、分解が進んでいるような気がしました。

そこで4月23日に、竹酢液をかけた方をサツマイモやオクラやシソなどを植える所に土づくりで混ぜこみました。実際に植えたのは3週間くらい先です。

水をかけてできた落ち葉堆肥は一週間遅れた30日にコンポスト容器から取り出し、保存しました。

12月18日に開始した落ち葉メインの堆肥は4月23日に完成しました。日数だと、約130日です。

完熟たい肥として使いたいなら、あと最低一ヶ月はコンポスト容器にいれておいたらできると思いました。

続いては、剪定した枝葉のコンポストの話です。

スタートは2月10日でした。

野積みではなく、コンポスト容器に入れて、堆肥化をするために、850リットルの容器を買いました。

外国で人気のデザインで、素材は高密度ポリエチレンで、フレキシブルで形を柔軟に変えられ、通気性も抜群にいいです。木製のコンポスト容器や密閉型のコンポスト容器よりもはるかにいいと私は思います。

この中にお寺で出た剪定枝をできるだけたくさんいれました。

一番多く入ったのは、結果として樫の枝葉だと思います。樫の枝葉が全体の半分くらいかな。次にたくさん入っているのはカイヅカイブキの枝葉かな。3割くらいでしょうか。

他は、イチョウの葉だったり、松葉だったり、ソテツだったり、アカメガシ、まき、などいろな種類の枝葉がいろいろ入っています。

言い忘れてました。ガーデンシュレッダーも買いました。3万5000円くらいでした。

ローラーミル型のガーデンシュレッダーで細かくパウダー状にもチップ状にもできないタイプですが、大変助かりました。

細かい説明は省きますが、ローラーミル型は細かく粉砕できず、枝が数珠のように3㎝くらいの間隔で繋がった様になるので、チップとも言えないようなものができあがります。

でもこんな状態でもコンポスト容器に入れる時は、入れやすく助かりますし、枝葉の表面がいい具合に傷ついているので、発酵分解しやすい状態になります。

それを2月10日頃に仕込んで、850リットルの容器一杯になるまでいれました。

後で話しますが、松葉とソテツメインのを仕込むために、3月始めにもう一つ850リットルのコンポスト容器を買いました。

2月10日頃に仕込んだコンポストの方は、3月9日まで減ったらすこしずつ枝葉を継ぎ足していました。

そして3月9日に一回目の切り返しをしました。

表面は変化が見えなくても、中は枝葉が黒っぽく、また白い糸のようなものがついていて、上手く発酵が進んでいるようでした。切り返すとき白い湯気も出ました。

3月9日の一回目の切り返し以降は枝葉の継ぎ足しはストップしました。ここから本格的な発酵分解のスタートです。

切り返しをしたのは、3月9日、3月24日、4月5日、4月20日、5月11日、5月26日です。

計六回切り返しました。

不思議に思うかもしれませんが、最初は切り返しても枝葉の形がしっかりと残っています。切り返し5回目あたりから急に葉っぱがなくなってくるんですね。

5月26日の6回目の切り返しの段階で、だいたい半分ぐらいの量、450リットルくらいになってました。

それで六回目の切り返しからおよそ一ヶ月たった6月30日に堆肥として一部利用しました。

このときで、4割くらいの量まで、300~350リットルくらいまで量が減っていました。

ブログの方で写真を見ていただいたら分かりますが、一センチ以上の枝は形が残っているものが多いです。それでもだいぶ脆くなっていて、手でちょっと力をいれたら簡単にぼりッと折れるくらいにはなりました。3㎝くらいの太い枝も原形をとどめてしっかり残っていますが、脆くなっています。

葉っぱはだいぶ分解し堆肥となっているので、これ以降は切り返す頻度は1・2か月に一度くらいになっていくと思います。

昨日の7月21日にまた中身を出して様子を確認しましたが、ほとんどの葉は土のようになり、枝が残っているだけです。後は根気よく時間に任せて枝が分解されていくのを待つだけです。堆肥として使うときは、枝を取り除いて使えばいいと思います。

2月10日に開始した剪定した枝葉の堆肥は6月30日に完成しました。日数だと140日です。葉っぱがほぼ分解した昨日7月21日だと、約160日です。

さっきも言ったように、まだ分解しきっていない枝はこのままコンポスト容器の中に入れたままにして、分解されずに残っていれば、また次以降のコンポスト容器に移していけばいいと思います。すでにだいぶ脆くなっているので、そう遠くない時に分解されるでしょう。

さいごに松葉とソテツの葉をメインとした堆肥化の行方について話します。

思ったよりも話しが長くなっているので、巻で話しますね。

こちらは3月10日に仕込みました。

お寺の剪定で出る松の葉とソテツの葉を合わせて7割くらい入れました。残りは樫の枝葉やその他いろんな種類の枝葉が入っています。山盛り900リットルくらい入れました。

切り返しをしたのは、3月24日、4月5日、4月20日、5月11日、5月26日です。計5回切り返しました。

さすがに松葉とソテツの葉は分解しにくく、見た目にも変化が少なかったです。そのため写真をあまりとってませんでした。

3回目の切り返しをする日、4月20日の段階で、あまり量は減っておらず、コンポスト容器の高さとほぼ同じだったので、量的には850リットルで見た目ではほとんど分解が進んでなかったです。

4回目の切り返しをする日、5月11日で、10~15㎝くらい高さが減り、ようやく見た目に変化がありました。

香川県では5月の下旬ごろから麦の収穫が始まります。

松葉・ソテツメインの堆肥作りでは、通気性が良すぎて乾燥しやすいなあと感じました。

なので5回目の切り返し以降、麦の藁で表面を覆いました。そのため6月は切り返ししませんでした。

昨日7月21日に6回目の切り返しをしました。

切り返しをする前の様子を見ると、だいぶ高さが下がり、6割くらいに量が減っていました。

かき混ぜてみて感じたのは、正直松葉の形はほとんど見えなくなったんですが、ソテツの葉はまだしっかりと形が残っていました。

堆肥として使えないこともないですが、全体的にムラがあるので、もう少しソテツが見えなくなるまで発酵にムラがなくなるまで待った方がいいと思いました。

松葉・ソテツの葉メインのコンポストは現在、およそ160日たちました。こちらはもう少し時間がかかりそうです。

ただ、5回目から6回目の切り返しで、量が9割から6割くらいまで減ったので、次に切り返す、二か月先くらいでは半分以下の量になっているんじゃないかなあと想像します。

長くなりましたが、これが今年の円龍寺の枝葉の堆肥化のお話です。

リクエストのお便りありがとうございました。

堆肥化・コンポストと聞くと、皆さん難しそうに感じるかもしれませんが、実は、誰でもできます。

私は米ぬかや市販の発酵促進剤を使いません。

それでも問題なく、半年もせず堆肥を作ることができます。

もちろん堆肥を作るにはコツや注意することはありますが、そんなに難しくなく誰でもできることなので、もしよかったら皆様もチャレンジしてはどうでしょうか?

また別の機会に、剪定した枝葉の堆肥化の仕方、落ち葉の堆肥の仕方、生ごみのたい肥の仕方などを紹介できたらと思います。

ちなみに今回円龍寺では剪定した枝葉の堆肥化を850リットルの容器で二つ作りました。

850リットルと聞くとたくさん枝葉を処分できたなあと思うかもしれませんが、お寺に生えている木は大きくまた多く、850リットルでも庭木二本分くらいの枝葉の量です。

お寺にはまだまだ片付けないといけない枝葉が山のようにあります。

私の寺ではこれらをちょっとでも減らしていけるように、これから毎年コンポスト容器を一つずつでも増やしていけたらなあと思っています。

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剪定した枝葉から堆肥ができるまで

かっけい
かっけい

堆肥化中の写真をのせると配信内で言っていますが、今週は諸用が重なっており、なるべく早く載せられるようにします。

しばらくお待ちください。

2月10日~7月21日(約160日)
  • 2月10日
    仕込み
    かっけい
    かっけい

    申し訳ないです。最初の仕込みの写真を消していたようです

    850リットルの容器いっぱいになるまで、お寺から出た樫やソテツや松やカイヅカイブキなどの枝葉をいれました

  • 3月9日
    一回目の切り返し(仕込みから27日後)
    Compost piled with pruned branches for a month

    仕込みから約一ヶ月後に最初の切り返しをしました。少しずつ沈み、かさが減るたびに、枝葉を足していきました。上の写真は最後のつぎ足し前の様子です。この後ほんの少し足してからかき混ぜました。

    Pruning branches piled up for a month

    コンポスト上部や側面の外気と面しているところは、剪定枝の見た目にほとんど変化がありません。

    First compost turning 20250309

    内側の方は緑色の葉も多く残っています。

    部分的に熱を持ち黒っぽくなっているところもあり、白い煙も立っていました。

    First turning of fallen leaf compost 20250309

    奥が一回目の切り返し後の様子です。空気を含ませるように意識して切り返しました。

  • 3月24日
    二回目の切り返し(一回目から15日後)
    Stacked pruning branches, slightly reduced in volume

    一回目の切り返し直後はコンポストの上部よりも10㎝以上高さがありましたが、2週間でコンポスト上部から5㎝以上かさが減りました。(ほんの少しだけ枝葉を足しました。)

    Seconf compost turning 20250324

    中を見ると、前回よりもいろんな枝葉同士が馴染み、発酵しているエリアが広がっている感じです。

    コンポストの上部や側面といった外気と触れやすいところは、ほとんど発酵せずただ乾燥した枝葉という見た目でした。

    Second turning of fallen leaf compost 20250324

    内と外、上と下を混ぜ合わせました。発酵した部分があるため黒っぽく見えるところもあります。

  • 4月5日
    三回目の切り返し(前回から12日後)
    Third turning of fallen leaf compost 20250405

    二回目の切り返しから二週間もたっていませんが、さらに発酵分解が進んでいます。分解しやすい葉はだいぶボロボロになり、土のようになったところもあります。

    After the third time, the composting of the branches and leaves progressed 20250405

    上はブルーシートの上で混ぜ合わせている写真です。

    かたい枝葉の変化はまだ見られませんが、3回目の切り返しからだいぶかき混ぜやすくなりました。空気を含ませるように混ぜます。

  • 4月20日
    四回目の切り返し(前回から15日後)

    4回目の切り返し(1回目の切り返しから42日目)にもなると、だいぶ堆肥化が進み、土らしくなってきました

    Leaf compost in one month, the height dropped by the length of my hand 20250450

    4回目の切り返し前の写真です。コンポストの上から私の手の長さ分、20㎝以上沈みました。かさがさらに減ってきています。

    Appearance of branch and leaf compost one month after starting to turn 20250420

    中では、以前よりもさらに土のように変化したところもありました。

    After the forth time, the composting of the branches and leaves progressed 20250420

    ブルーシート上で混ぜ合わせています。枝葉の形が残っているものも多いですが、全体の黒っぽさは加速しています。

    The surface of the branch has decomposed 20250420

    枝の表面も剥がれるようになってきたので、だいぶ分解が進んでいるようです。

    Forth turning of fallen leaf compost 20250420

    上はかき混ぜてコンポスト容器に戻した様子です。

  • 5月11日
    五回目の切り返し(前回から21日後)

    2月10日の仕込みから90日目です。

    Composting pruning branches day 90 3rd month 20250511

    5回目の切り返し時では、前回より三倍ほど高さが沈みました。

    The inside is starting to look a lot like compost 20250511

    上部の外気と接している所は乾燥した枝葉が残っていますが、中はしっとりと湿気があり、ほろほろな土のような見た目になっています。

    堆肥化が加速しているようです。

    The shape of the branches and leaves remains but they have turned black 20250511

    写真はかき混ぜた様子です。

    枝葉は多く残っていますが、全体的に黒っぽくなりました。

  • 5月26日
    六回目の切り返し(前回から15日後)

    仕込みから105日目、最後の切り返しです。

    コンポスト容器の半分ほどの高さまで量が減りました。

    Day 105 of composting pruning branches 20250526

    前回からさらに10㎝くらいかさが低くなりました。

    支柱を刺してみると、コンポスト容器の底まで刺すことができます。

  • 6月30日
    剪定枝の堆肥として使う(前回から35日後)

    2月10日の仕込みから140日目

    Composting pruning branches the amount was reduced to half in 140 days 20250630

    5月下旬に麦刈りがあり、麦わらを乾燥防止のため、コンポストの上部に厚く敷きました。

    上の写真は、麦わらを取り除いたあとの写真です。

    最初の仕込みと比べると、半分以下(4割くらい)の量にまで少なくなりました。

    Compost made from pruning branches in 140 days 20250630

    ソテツの葉や枝はまだ形の残していますが、その他の葉はほとんど分解され、中熟堆肥として使える程度になりました。

    Composting prunings. 140th day there are still some tough branches left 20250630

    中熟堆肥として使うさいには、形のしっかり残っている枝を取り除きます。これらの枝もだいぶ脆くなっています。

    6月30日に剪定枝堆肥を里芋やショウガの土寄せやマルチングに使います

  • 7月21日
    腐熟度がさらに高まる(仕込みから161日目)

    堆肥として使ってからさらに21日たつと、剪定枝堆肥として腐熟度が高まりました。

    Composting pruning branches 160th day usable as compost 20250721

    細かい枝は見えにくくなり、葉もほとんどが土のようになりました。

    太さのある枝が残っているぐらいです。

    Branches left over from composting
    160日で分解しきらなかった枝

    写真はこの約160日間の堆肥化で分解しきらなかった枝です。

    目分量で60リットル~100リットルくらいありそうです。

    枝の形はしっかり残っていますが、だいぶ脆くなっているので、畝を作っているなら畝の中にこのまま埋めてもいいでしょうね。すぐに分解すると思います。

    私はこの残った枝は別のコンポスト容器に移して、堆肥化を進めていきます

    太さ3㎝くらいの枝でも少し力をいれると、ぼりっと折れるくらい脆くなっているので、そう時間がかからず分解されるでしょう

補足、堆肥化の方法

堆肥化の方法は主に二つあります。

  • 水のみを加える「普通堆肥法」
  • 水と発酵促進剤あるいは微生物資材を加える「速成堆肥法」

堆肥化の方法はいろいろありますが、いずれの方法を用いても出来あがる堆肥の品質に大きな差はないとされます。

私は市販の発酵促進剤を使いません。理由は二つあります。

使わなくても半年もあれば堆肥ができるからと、コストが発生せず経済的に助かるからです。

例えば「カルスNC-R」や「コーランネオ」のような市販の発酵促進剤・微生物資材がありますよね。こういったものが無くても、問題なく落ち葉や剪定枝の堆肥はできます。

急いで堆肥を作りたい方や堆肥作り初めての方は、速成堆肥法でもいいかもしれませんが、慣れてきたら普通堆肥法の方が私はいいと思います。

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