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【仏暦】2018年はお釈迦様が亡くなって何年目?

投稿日:2018年1月31日 更新日:

平成30年(西暦2018年)は仏暦2561年

こんばんは。 僧侶のかっけいです。

今年は日本の元号で言えば平成30年ですね。平成も来年の4月30日までです。

日本では今現在の年を数える方法として元号と西暦を使うことが多いのですが、その他にも様々な暦の数え方をしている人がいます。

その代表的なものが、仏暦(ぶつれき)であり皇紀(こうき)です。

今回は仏暦をメインに暦について書いていきます。


暦の数え方・紀年法にはどんな種類があるのか。

西暦とは。キリストが生まれた翌年から数える。

日本人にとって一番よく使用されているのが「西暦」ですね。グレゴリオ暦とも表現されます。

これはキリスト教の救世主イエス・キリストが生まれたとされる年の翌年を一年目。すなわち西暦元年として数え始めています。(本当に生まれた年は誰にも分りません)(復活の年じゃあないよ)

元号は新たな時代の節目。

続けて馴染みのあるのが「元号」ですね。

これは皇帝や天皇が即位する時や、世の中が天変地異等によって混乱しているときに、新たな時代を迎える為に用いてきた数え方です。

(天皇が変わるたびに元号を変更するのは、明治以降に定まった「一世一元の制」によるものです。)

(例えば鎌倉時代のような世の動乱期には、平均5年毎程度で元号が変わっていました。天皇一代で5回も元号を変えることだってざらにありました。)

皇紀とは。初代天皇神武が即位した年から数える。

皇紀を使っている人は少ないように感じますが、ご年配の人の話を聞きますと、尋常小学校で元号と一緒に覚えさせられたとも。

ですので、ご年配の人の方にとっては懐かしい数え方ではないでしょうか。

皇紀(こうき)・皇暦(こうれき)・神武暦(じんむれき)など表現はいろいろありますが、一応正式なのは「神武天皇即位紀元」とされ明治政府の時に西暦紀元前660年が神武天皇が即位したとされる年として神武天皇即位紀元元年とするように定めました。

仏暦とは。お釈迦様が亡くなった年を基準に数える。

さて今回のメイン仏暦(ぶつれき)とは「仏滅紀元(ぶつめつきげん)」とも表現されます。(六曜の仏滅とは関係ないですよ)

仏滅紀元とありますように、釈迦仏が入滅した(亡くなった)年が基準です。

ただですねえ。実はこのお釈迦様が亡くなったとされる年も不明です。

インドを含めた東南アジアでは一応、西暦紀元前624生まれ~前544年入滅の説が主流です。(そのため、1956・1957年に入滅二千五百年祭が盛大に勤められたらしいです)(こちらはパーリ語系統の南伝仏教の方です)

一方で、中国日本に伝わっていった北伝仏教では、西暦紀元前463生まれ~前383年入滅の説もあります。

またその他にもたくさんの説があります。(西暦紀元前3世紀のアショーカ王の仏跡巡礼などから計算されていることが多いです)

仏暦のことを、「タイの仏暦」・「タイ暦」ともいわれることもありますように、南伝仏教による入滅年・西暦紀元前544年の翌年が仏滅紀元元年としています。

日本でもどういうわけか、仏暦といえばこの西暦紀元前543年が仏滅紀元元年をもって、仏暦をカウントしています。

その他にはどんな紀年法があるのか。

  • ユダヤ紀元:神が世界を創世したとされる日が元年。
  • 檀君紀元(だんくんきげん):朝鮮神話の最初の王が即位したとされる年が元年。
  • イスラム暦:預言者ムハンマドがメッカからメジナに移動した年が元年。

この他にも世界中には数多くの暦の数え方があります。

お坊さんは仏暦を使うのか。

ほとんどのお坊さんは仏暦の存在を知っているでしょう。

先ほども説明しましたが、お釈迦様の亡くなられた正確な年は分かっていません。しかし全日本仏教会は1994年10月の機関誌「全仏」第402号にて、世界的に普及している仏暦(没年を西暦紀元前544年)そしてタイの公文書でも使用されている仏暦を採用するように報告しています。

しかし実際問題として一般のお坊さんは仏暦を使っているのでしょうか。

私からの返答としては、「使っている人もいれば、使っていない人もいる。」です。

そりゃ当たり前でしょうと思うでしょうが、日常生活において元号が使いにくいように西暦による考えが浸透している現代では、あえて仏暦を使う必要がないのです。

しかし全く使われていないかと言えば、そんなことはありません。

仏教ではお釈迦様のお生まれになった日を降誕会として法要をいたします。

それと同時に亡くなられた日も涅槃会として盛大に法要をいたします。

仏教では死が穢れであったり、死が不幸なことではありません。

むしろ避けることができない事実としてとらえ、その事実を見つめ、先に亡くなられた方々を諸仏として偲ぶ中に、後の人が仏法に出あい、自分を・いのちを見つめるご縁をいただいていきます。

ですので他の紀年法が誕生や即位や遷都を記念するのとは異なり、仏教を開かれたお釈迦様の亡くなられた年を記念する(注目する)仏暦とは、仏法を聞きいただいていく後の私たちにとって「最大のご縁」であり、「最大の関心」となるのだと思います。

例えば私たちは祖父母や両親が亡くなった後に、毎年誕生日のお祝いをしますか?

おそらくしないでしょう。

しかし毎年のご命日のお勤めはするでしょう。

仏教というのは、もちろん生まれたということを大切にします。

しかしそれ以上に、残された人たちに死という人間としての根源的な悩みを示す節目が、重要なのだと思います。

仏暦は仏教の開祖であるお釈迦様の亡くなられた年を基準にしています。

普段は西暦や元号を使うのですが、仏教行事をする時には仏暦も採用し、心の中の関心事として仏法のご縁を届けられた仏様に思いを馳せるのだと感じます。

(まあ中にはお坊さんの中にも、「仏教徒なら仏暦を使え!」とガチガチな人もいてもおかしくないですが、強制はいかんでしょ、強制は)

仏暦と皇紀の簡単な覚え方を紹介。

さいごに、仏暦と皇紀の簡単な覚え方を紹介します。

キーワードは「こよみ」・「いいな」です。

  • 仏暦元年は西暦紀元前543年
  • 皇紀元年は西暦紀元前660年

西暦元年からの差は543年と、543年+117年です。

つまり西暦の年数から「+543」と「(+543)+117」した数字が仏暦と皇紀になります。

例えば西暦1990年は、仏暦何年・皇紀何年になるでしょうか。

仏暦では2533年となります。(1990+543)

皇紀では2650年となります。(1990+543+117)

どうやって「543」と「117」を覚えたらいいでしょうが。

それは語呂合わせです。

543・117こよみ・いいなで覚えてみて下さい。

「こよみいいな」を十篇唱えてください。語呂もよく覚えやすいでしょう。

さいごに。仏暦は"Bhudda Era"で表現。

皇紀や元号は日本でしか使わないので、「皇紀○○」・「平成□□」のように表現しますよね。

しかし西暦だと世界中で使われており、キリストの誕生前も示さなければなりません。

そのためキリストが生まれる前の年を"Before Christ"から"B.C."で、キリストが生まれた後を"Anno Domin"から"A.D."で表現します。

そして仏暦も世界中で使われています。

仏暦のことを"Bhudda Era"と表現します。eraには「時代、時期、紀元」の意味があります。

省略した形は"B.E."となります。

ですので平成30年なら、仏暦はB.E.2561、西暦はA.D.2018となります。

(ちなみに間のピリオドは不要で、BEやADで表すこともあります。また紀元前の西暦は46BCのようにBCを年数の後につけます)


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マイナーな仏暦とメジャーな仏暦の違い。[質問回答]

マイナーな仏暦とメジャーな仏暦の違い。

上の説明で、仏暦は『釈迦仏が入滅した(亡くなった)年が基準』と説明しました。

そして『西暦紀元前624生まれ~前544年入滅の説が主流』であり、『全仏もタイ仏暦を採用』しています。

しかし例えば西暦2018年(平成30年)を仏暦2561年とせずに、仏暦2584年と表す人もいます。(仏暦2585年?とする人もいますが、これはちょっとおかしい)

この違いは何でしょうか。

二つの理由があります。

  1. 釈迦仏が亡くなった年が基準であるか、生まれた年が基準であるか。
  2. 南伝仏教の説か、北伝仏教の説か。

現在メジャーな「西暦の数字+543」の仏暦は、タイを含めた東南アジア方面で考えられている釈迦仏の生没年であり、亡くなった年が基準となっています。

一方で中国や韓国・日本の方面に伝わった北伝仏教では『西暦紀元前566年生まれ~前486年入滅』の説が考えられています。

そして仏教では死のイメージがあるかもしれませんが、実際にはお釈迦様の誕生日を祝う花まつりがありますように、誕生を大切に祝う習慣もあります。

ですのでマイナーな「西暦の数字+566」の誕生年が基準の仏暦を使用する人もいます

    マイナーな仏暦 メジャーな仏暦  
南伝 BC624誕生   BC544入滅
仏暦の基準とした
 
北伝   BC566誕生
仏暦の基準とした
  BC486入滅
    西暦+566 西暦+543  

表にするとこんな感じです。(どういうわけか、入滅基準では数え年でカウントするようだ)

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