コロナ2年目の参拝.ラジオ#113

第113回目のラジオ配信。「コロナ禍2年目の参拝」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

ラジオテーマ「2年目のお参り事情」
  • 2021年の11月は、一日の新規感染者が100人程度となった
  • コロナ禍1年目と比べて、20分の1くらいだ
  • ワクチン2回接種も国民の7割以上が済ませた
  • 人びとの意識も変わり、飲食店は人が多く、県外ナンバーの車もよく見るようになった
  • お寺の法要はそれぞれの寺院・宗派が、できる範囲で感染予防をし行えている

かっけいの円龍寺ラジオ

この番組では香川の浄土真宗のお坊さん、私かっけいが、短いおしゃべりをするラジオです。

第113回目のラジオは、2021年11月30日に配信予定です。

浄土真宗の多くの宗派本山では、無事におよそ1週間にわたる法要。11月28日がご命日の宗祖親鸞の御正忌報恩講法要がつとめられたようですね。

今年2021年の11月下旬は新型コロナウイルスの新規感染者が全国で100人程度と、昨年の同じ時期の一日2000人と比べたら、ワクチン接種など対策が進み、ずいぶん落ちついたように思えます。

香川県の様子を見ていますと、飲食店には駐車場を一杯にして人が入っていますし、県外ナンバーの車もたくさん見られるようになりました。また四国八十八カ所をお参りするおへんろさんも、だいぶ戻ってこられているように感じます。歩き遍路さんはまだまだ少ないように感じますが、札所のお寺を見ますと、駐車場には多くの車やバスが止まっていることもあります。

私たちが新型コロナウイルスとお付き合いするようになって、およそ2年がたつようになり、皆さまの意識・接し方も少しずつ変わってきたように感じます。

ちょうど、一年前のこのころはこんな言葉がテレビ・新聞・ネット上で話題となっていました。

お寺や神社には、

  • 幸先詣しましょう
  • 分散参拝しましょう
  • リモート参拝しましょう

と。

幸先詣・分散参拝・リモート参拝、昨年は耳にタコができるくらいだったのに、今年はほとんど聞こえてきません。

そんな言葉を使わなくてもいいくらい、お寺や神社にお参りできる環境に戻りつつあるのかもしれません。しかしそうは言っても、まだまだ世界的には新型コロナウイルスが収束していませんし、日本国内でも苦しんでいる人も大勢います。

お寺や神社は感染対策を怠ることなく、皆さまが安心してお参りできるようにつとめています。

さて冒頭にもお話したように、11月28日は浄土真宗の宗祖親鸞のご命日です。浄土真宗の多くの宗派本山では1週間にわたる法要を行いました。

対策方法は、宗派それぞれ様々なものがありました。

  • お参りの人を受け入れず、僧侶のみで内勤めをした宗派
  • 法話やご伝記拝読を取りやめた宗派
  • お斎やお茶などのお接待を取りやめた宗派などなどです。

大谷派の東本願寺ではyoutubeで法要のライブ配信をしたり、またお斎の振る舞いもしたそうです。お斎は事前予約制で人数を制限し、飛沫防止のパーテーションを設置し一定間隔をとり、お斎も弁当型の折詰にして感染対策をとったようです。

各宗派それぞれ、自分たちの出来る範囲で法要をつとめました。

あまり話題にはなりませんでしたが、本願寺派の西本願寺は、この前の2021年1月9日から16日にかけての報恩講法要は大変だったと思います。それは2021年1月14日から、京都府に緊急事態宣言が発令されたからです。

もともと事前予約者優先の全席指定の椅子席での参拝でしたが、緊急事態宣言を受けて、急遽、お堂の中に参拝者がとどまらないように対策しました。

いわゆる「通り抜け参拝」です。

神社ではコロナ前から建物の中を通り抜ける参拝方法はあったのでしょうが、仏教寺院が通り抜け参拝をお参りの人に強制したのは、大きな決断だったのだと思います。

京都の御本山にまで宗祖の法要にお参りに来られた人を、コロナを理由に門前払いするのではなく、密にならずできうる限りの範囲で最大限のお参りができるようにと、お堂の中にとどまらず腰をつけず立ち止まらないといった新しいお参りのすがたを見つけたのだと感心しました。

それで言いますと浄土真宗のお寺の私にはあんまり関係ないですが、とある神社が発案した幸先詣は、神社なりのコロナ禍でのアイデアなんでしょう。

2020年の10月だったと思いますが、九州のとある神社が「年内のうちに初詣をしましょう」。またそれを「幸先詣」と名づけたのはさすがだと感じました。

物事をよくすすめる「幸先がいい」という日本語と初詣をかけた造語ですが、主要メディアをとおして瞬く間に、全国の神社で採用されました。

思えば、全国で一日2000人以上の人が新型コロナウイルスにかかっていたあの時は、新年の初詣が難しいなあと感じている人にもできるだけの初詣ができるようにと、神社が考えた最大限のこころ配りなのだと思います。

さて2021年もあとわずか。

昨年と違いワクチンを接種した人も多く、新型コロナとのお付き合いもある程度理解し、少しずつコロナ前の生活に戻りつつあります。

お寺や神社も、お参りしやすい環境に戻りつつあります。

これから外国からの入国者の受け入れをすすめるなど、いずれ第6波の流行も来るのでしょうが、この2年で培ってきたこと、この2年でできなかったこと抑えてきたことを、模索しながら徐々に取り戻し活用していく一年にしたいものです。

さいごに自坊円龍寺での報恩講法要についてお知らせします。

香川県丸亀市の円龍寺では例年の日程通り、12月12日の午後2時より、浄土真宗宗祖親鸞聖人のご命日法要である御正忌報恩講をお勤めします。

香川県ではおよそ一ヶ月、新型コロナウイルス新規感染者がほぼ0人と落ち着いているのですが、まだまだ2021年の終わりも世界各国ではコロナの感染が広がっています。また11月26日には南アフリカで、オミクロン株という新しく変異したものも発表されました。

円龍寺では大事をとって、昨年と同様に、お参りの方々にふるまうお斎の食事を中止いたします。その代わり、仏様のお供えのお流れ・お下がりとして、パンや飲み物などちょっとした物をお持ち帰りいただけるようにと考えています。

また消毒や換気はもちろんのこと、法要時間の短縮や県外からの本山布教使のご案内の取りやめなど、心苦しいですが、法要規模を縮小してお勤めいたします。

皆様にはご苦労・ご不便をおかけしますが、真宗門徒にとって一番大切にしてきた一年締めくくりの法要です。ぜひ、12月12日ご参詣お焼香下さいませ。 

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新しいお参り様式

新しいとされるお参り様式
  • 幸先詣(さいさきもうで)
  • リモート参拝・オンライン参拝
  • バーチャル参拝
  • 分散参拝
  • 通り抜け参拝
  • オンライン授与・リモート祈祷
  • キャッシュレス賽銭
  • 鐘撞きの代行

コロナ禍1年目の2020年年末、2021年正月は新しいお参り様式が模索された。

幸先詣とは、年内のうちに初詣を済ませ、あらかじめ「幸先良い」新年を願うこと。福岡県のある神社が2020年10月に呼びかけ、メディアを通してまたたく間に広がったもの。

リモート参拝・オンライン参拝とは、YouTubeやニコニコ動画といったオンライン動画共有プラットフォームを利用して、遠隔地からリアルタイムで仏教行事に参加できるといったもの。

バーチャル参拝とは、仮想的な空間をつくり仮想的な空間を通して、3Dのような体験をしてお参りすること。例えば世界遺産東大寺が行っている「東大寺3Dバーチャル参拝」がある。

分散参拝とは、密集を避け人出の少ない日や時間帯を選ぶといったお参りのこと。初詣といえば正月三が日をイメージするが、それにこだわらず初詣してほしいとのこと。正月にしか扱っていなかった破魔矢などの縁起物を、12月から2月にかけて授与する寺社仏閣もあった。

通り抜け参拝とは、仏前や神前や堂内で立ち止まらない・座らないといった参拝のこと。決められた入り口・出口から決められた導線にしたがい、堂内を通過する。

オンライン授与・リモート祈祷とは、熊手や破魔矢やお守りなど、本来は神社にお参りして授与されるものを郵送などによって授与すること。リモート祈祷とは、ウェブサイトなどから事前に申し込みをして、直接お参りに行かずともリモート画面上で祈祷を行ってもらい、後から御朱印などを送ってもらうといったもの。オンライン厄払いともいう。

キャッシュレス賽銭とは、近年の現金を持たないキャッシュレスの流れにも沿うものだが、特に年始の初詣には賽銭箱の前が込み合う。お金を取り出す動作・現金を触ることを控える(タッチレスする)ことが感染防止につながると考えられた。

鐘撞の代行は、除夜の鐘つきを僧侶に代行してもらうもの。2020年の年末は除夜の鐘つきに行くことが難しかった。ちなみに寺社仏閣の中にはお堂前の鈴緒や​鰐口の緒を撤去したところもあった。


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コロナに対する私の音声配信

円龍寺の2021報恩講案内
  • 日時:12月12日午後2時より
  • 布教:自役
  • 場所:円龍寺本堂

詳細は「法要行事の案内」よりご確認ください。

円龍寺をはじめ多くのお寺では、新型コロナウイルスにより活動しにくくなっています。もしよろしければ「応援のお願い」より、私かっけいの音声配信やウェブでの活動、寺院での宗教活動をサポートしてくだされば大変助かります。

「円龍寺かっけいラジオ」では、番組へのメッセージを募集しています。ご感想や取りあげてほしいテーマなどもお寄せ下さい。



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