コロナ対策のため、法事でもマスク・換気をしよう!詳細はこちら。

コロナ禍で変化した仏事.ラジオ#78

第78回目のラジオ配信。「新型コロナウイルスと仏事」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

ラジオテーマ「コロナ禍の仏事」内容まとめ
  • 香川県は新型コロナウイルスの感染者数が少ない
  • 2020年の春の法要は、参拝客の受け入れをやめた寺が多かった
  • 自粛疲れか、5月の自坊の法要には多くのお参りがあった
  • 秋の法要はほとんどのお寺がした
  • 家の仏事、祥月命日や年忌法事はキチンとしている
  • お坊さんもマスクをして読経する
  • 年忌法事や葬儀のお参り人数は減った
  • 法事でのおうどんの振る舞いが激減
  • 自宅での葬儀が増えた

この番組では香川県の浄土真宗のお坊さん、私かっけいが、短いおしゃべりをするラジオです。

今回は、2020年から流行するようになった新型コロナウイルスでお寺の法要や、一般ご家庭での法事やお葬式など、仏事全般がどのように変化したのか、香川県に住むお坊さんの私が経験していることをお話します。

なお注意事項ですが、香川のお坊さんの私が経験したことなので、例えば東京や大阪のように特定地域のみを対象とした緊急事態宣言が発令されたわけでもなく、一日に数百人数千人と感染者がでたような場所でもありません。

むしろ香川県は2021年2月末現在で累計の感染者数が750人と、全国的にも新型コロナウイルスの流行が抑えられている四国の中の1つの県となっています。

今回はそんな香川県の中の丸亀市という香川の真ん中より少し西側の地域での、浄土真宗のお坊さんの私のお話です。

ちなみに香川県は真言宗を開いた弘法大師の空海の生まれた所ですが、お寺の数としては真言宗系と浄土宗浄土真宗系はだいたい同じくらいの土地柄です。

まずお寺での法要のお話をします。

私の住む香川県丸亀地域では浄土真宗の寺は年に3回、春と秋の法要と年末年始あたりの宗祖のご命日法要をするお寺が多いです。

で2020年の春の法要ですが、だいたい7割くらいのお寺が法要の参拝を取りやめて、寺の僧侶のみでのお勤めに変更しました。

香川県では4月20日以降7月半ばまで新規感染者が0人と少なく、私の寺では春の法要をひと月遅らせて5月に行いました。

もちろん新型コロナウイルス感染症対策を徹底して、お参りの方の座る椅子を通常よりも減らし、縦横斜めに2mを空けて配置しました。受付場所も混みあわないように、お堂の中だけでなく、お堂の外にも設けました。またお堂の扉も外し喚起をよくし、柱や手すりや椅子なども定期的に拭いて消毒しました。

そんな中での春の法要でしたが、あの頃は皆さま自粛自粛の生活だったせいか、例年よりも多くの人がお参りに来られたのは印象的でした。用意した椅子も足りず、お堂の外にも間隔を空けて椅子を並べました。

それが私の寺での春の法要でした。

7月の下旬からはgotoトラベルで香川県も感染者が再び見られましたが、それでも一週間に5人いくかいかないかくらいと少なかったのもあるのか、9月ごろの秋の法要はほとんどのお寺で法要がありました。

年末年始あたりの宗祖のご命日法要の時は、ちょうど全国的に感染者数が急増してきた頃で、香川県でも12月末ごろから増えてきました。そのため、年内が法要日だった寺では多くがしたのですが、1月が法要日だった寺ではお参りの受け入れを止めた寺も多かったです。

地域の行事では、それぞれの会・寄りあいごとに仏事をするかどうかが別れました。

例えば2020年春にあったお釈迦様の誕生を祝う花まつりでは、町の子供会の方から今年は中止するという連絡があり、私の寺から象や花御堂はでませんでした。

一方でこの2021年2月にはお涅槃というお釈迦様のご命日のお勤めに案内され、お参りに行きました。

こんな風に、地域での集団の仏教行事があるかないかは、その会の人たちがするかしないかを決めてお坊さんに連絡していました。

お寺に続いて、家での仏事のお話です。

家での仏事とは、代表的なのはご先祖のご命日のお勤めである祥月命日や、1周忌や3回忌など節目のご命日のお勤めである年忌法事がありますね。

よく質問されるのですが、

  • よその家では祥月命日や法事をしているの?
  • お参りの人は来ているの?と質問を受けます。

私の経験では、だいたいのご家庭ではこれまでのようにきちんと、ご命日のお勤めにお坊さんを案内しています。

というのもお坊さんの私もコロナ禍のこんな時期ですから、読経するときもマスクを着用しています。お茶やお菓子を口にするときはしゃべらないようにしています。また携帯用の消毒液も持っていますし、時には手洗い場をお借りすることもあります。

こんな風にお坊さんもお参りに行くときは感染予防に努めますし、そもそも祥月命日のお参りのときは、お参りする人も家の人1名から3名くらいなので、感染のリスクはほとんどありませんよね。

ですのでだいたいのご家庭ではお参りに伺っています。

で年忌法事についてですが、これはお参りに来られる人数は減りました。

例えば県外からのお参りは極端に少なくなりました。特に大阪や東京からのお参りはなしになりました。

法事でお参りに来られる人と言えば、県内の人に限定したり、県外から来られる人では公共の乗り物を使わず自家用車で来ることができる人に限定している施主もいました。

それで言うと、テレワークのお仕事が広く呼びかけられたように、法事でも遠隔地からのお参りがいくつかありました。私が経験したのは愛知県や東京や神奈川からで、施主がスマホやタブレットなどにつないで、帰ってこれない家族のためにしていました。

あと香川県の法事で特徴的なことと言えば、香川の西の方丸亀の方では、私のところのご門徒さんでは法事で最初におうどんがでるんですね。

コロナ禍の前は7~8割くらいの家で法事の時はおうどんがでたのですが、今では1割くらいしかおうどんが出ないような気がします。もちろん法事の後のお食事もだいたいの家でなしになりました。

その代わり法事のお下がり・持ち帰りの品の中に、振舞えなかったおうどん玉を入れてくれたりします。

さいごにお葬式の変化についてお話します。

お葬式は多くのところで人数が減ったような気がします。

夏くらいまではそこまで人数は変わっていないような気がしたのですが、2020年秋から冬くらいにかけて、お葬式の参列者は減りましたね。

今風の言い方をすれば「家族葬」が増えました。

参列するのは、法事と同じく、県内の人か自家用車で来れる人です。

でお葬式の人数が減って、だいたい10人から20人ほどのお葬式が多くなったのですが、ご自宅を会場とするお葬式を私は4件ほど経験しました。

20年10年ほど前だと自宅での葬儀は多かったのですが、ここ最近では葬祭業者の会館でするのが主流になっていました。

ですがコロナ禍の2020年春4月から2021年1月にかけて、私は4件ほど経験しました。これまでの8年間に3つしか自宅での葬儀経験がなかったのに、この10ヶ月間にそれを超える数の自宅での葬儀を経験しました。

まあ実際、葬祭業者の会館を借りたら会場費用が高くかかりますが自宅だとタダですし、お参りされる方も地域の数人やご家族と10人ほどの少人数で、なおかつ食事も出さないのでしたら、自宅で十分だったりしますよね。

特に4件の内の1つは、葬祭業者にまったく依頼せずに丸亀市に依頼して、市が用意する葬祭具の飾りや棺や位牌や霊柩車などを利用して、自分たちが葬儀を行っていました。もちろん死亡届や火葬の手続きも自分たちでしていました。

新型コロナウイルスが流行している2020年2021年のお葬式はこれまでよりも人数が少なく、また参列者も本当に知った関係の人たちだけということもあり、自分の家で自分たちで葬儀をしようというのがありました。

さて2021年3月からは徐々に新型コロナウイルスのワクチン接種が広がっていくことでしょう。

コロナが収束してまた2019年以前のような仏事に戻るかもしれませんし、あるいは変化してきている仏事が標準スタイルになるかもしれませんし、それは分かりませんね。

ただお参りの人数は減っても、祥月命日や年忌法事、お葬式はキチンと行われていますし、お寺での法要も感染症対策をとって安心してお参りできるように心がけていくことでしょう。

コロナ禍での円龍寺本堂法話

コロナ禍の2020年は、本山布教使のお越しを取りやめ、円龍寺住職が法話をしました。

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