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第242回目のラジオ配信。「お花を長持ちさせる方法」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
かっけいの円龍寺ラジオ
これは香川県丸亀市にいるお坊さん、私かっけいの音声配信です。
今年の夏も暑いですね。
毎年毎年、うだるような暑さで、蝉の鳴き声もあまり聞こえてきません。蚊もあまり出てきません。
私の子供の頃は、夏はもう少し過ごしやすく、蝉も蚊ももっといたような気がします。
熱中症という言葉もそこまで聞かなかったような気がします。
人だけでなく、畑や庭の植物もぐったりとしているように見えます。
なんにしても最近の夏は、危険な暑さになっているのは事実でしょう。
それで今回のお話、夏の暑さでお墓のお花が枯れることについてお話していきます。お花を長持ちさせる話です。
夏にはお盆がありますね。
お盆にはお盆参りだったり、お墓参りといった仏事をご家族皆さんそろってしますよね。
こういった仏様参り・ご先祖様を偲ぶときは、お花のお供えをしますよね。
ただそうは言ってもこの暑い時期、連日35度にもなるようなこの時期、お墓にお花をお供えしようものなら、一日たつと萎れて、2・3日で枯れてしまいます。
夏の暑さでお供えしたお花があっという間に枯れるのは辛いところです。
それじゃあ、どうしますか?
お花をできるだけ枯らさないように長持ちさせますよね。
枯れにくくする方法をいくつか紹介します。
まず一つ目は、水の入れ替えの頻度を多くすることです。
お花をお供えした時だけ花立に水を入れる人は多いと思います。
冬の寒い時期はそれでいいのですが、夏だと水があっという間にお湯のように暑くなってしまいます。
冷たい状態のお水の方がお花は長持ちします。
また水の温度があがると、水が腐ったようなドロッとしたような状態になります。
そういったわけで、お墓のお花を長持ちさせたい人は、毎日のように花立の水を入れ替えています。
冷たくきれいな水に入れかえて長持ちさせます。
2つ目の対策は、夏の暑さに強い枯れにくいお花をお供えするのも手です。
お花にも暑さに強い弱いものがあります。
夏が旬のヒマワリや菊は暑さに強いお花です。
そういった種類のお花を選ぶのも一つの方法です。
3つ目は、お花屋さんで仏花を買うことです。
スーパーやホームセンターで買う人も多いでしょう。大きな墓地では墓地内・霊園内でお花が売られていることもあるでしょう。
でも私のおすすめは花屋です。
花屋ではお花がきちんと管理されています。傷みも非常に少ないですし、買ったお花もすぐには枯れにくいです。
花屋でお花を買うとお高くつくように思うかもしれませんが、物の良さや花の持ち具合をみると圧倒的に花屋がおすすめです。
私のとこのお寺、円龍寺でも、お寺でお供えする仏花は花屋で求めています。
これら3つが私のおすすめの方法です。
以下、人から教えてもらった他の方法も紹介しますね。
一つめは、花立の中に十円玉を入れるといいらしいです。
理由を聞くと、水の温度が上がっても水が腐りにくくなるそうです。
似た理由で、漂白剤を一滴くらいいれるのもあるそうです。
ただ私は十円玉も漂白剤も入れたことはないですし、実際どれくらいお花が長持ちしているのかわからないので、そういった方法もあるという参考としてください。
二つ目の方法は、花の栄養剤や、切り花用のジェルを使う方法があるようです。
水をただやるよりも植物が生き生きするらしいです。
ただし、私も花の栄養剤や切り花用のジェルを使ったことがありますが、こういったものを使うと水が腐りやすいような気がします。
なので、花の栄養剤や切り花用ジェルを使うときは、頻繁な水の入れ替えも合わせて行う必要があると思います。
3つ目の方法は、花の茎を斜めに切ることです。
花が水を吸い上げやすいように、茎を斜めに切るのがいいらしいです。
合わせて水を入れ替えるときにも、新しく斜めに切ってあげると、水を吸う力が戻るようです。
手間かもしれませんが、こういった方法もあります。
これらの方法も参考にして頂けたらと思います。
以上で、今回のお墓のお花を長持ちさせる方法についてのお話を終えます。
それと注意点として、水を冷やしたいからと氷を花立に入れるのは私はおすすめしません。
氷をいれると手っ取り早く水が冷えますが、冷えている部分は氷のある周辺ばかりで、水を吸い上げる切り口付近はそこまで冷えません。
それに氷が直接植物に触れると、花が傷みやすくなると思います。
そういったわけで、花立に直接氷を入れるのは私はおすすめしません。
水を入れ替えましょう。
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