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報恩講の仏壇のお飾りお供え.ラジオ#67

第67回目のラジオ配信。「報恩講の準備」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)

  • 0:42 そもそも報恩講とは
  • 1:01 最低限の3つのお飾り
  • 2:08 丁寧なお勤めは、五具足にする
  • 3:49 仏様の前のお飾り
  • 4:59 お供え物の話
  • 7:31 仏壇の掃除
  • 8:10 打敷やその他の準備
  • 9:38 服装について
  • 11:22 報恩講の豆知識
報恩講の自宅準備一覧
  • 仏壇前の最低限のお飾りは、左から、お花とお香(香炉)とお光(ロウソク)の三具足
  • でも報恩講にふさわしいお飾りは、香炉の左右に、一対のお花と一対のおロウソクをした五具足
  • ロウソクは白色よりも赤色の朱蝋燭
  • お花は造花ではなく生花
  • 香炉の灰は花殻や使い捨てたマッチが無いきれいな状態にする
  • 仏様の前には炊いたご飯(お仏飯)のお供え
  • 仏様の前に香炉や樒も備える
  • その他、お餅や果物も備える
  • 仏具や供え物の下には飾り布や打敷を敷く
  • お盆のような精霊棚や、中陰のような中陰壇はいらない
  • 位牌はずらっと並べない
  • 仏壇内の簡単な掃除
  • 仏具のお磨きもできるなら
  • お手紙を読む箱を用意する
  • お正信偈を読むのでお経本を用意する
  • 仏壇横に床があれば、仏様の絵や名号を飾る
  • 電気のロウソクや灯籠なら、事前にきちんとつくのか確認する
  • 油の輪灯なら、前日の内に芯を油につけておく
  • 服装は平服でOK(お寺にお参りするような服装)
  • 親鸞聖人の好物は小豆とされるので、仏飯に赤飯やあんこを供える家もある
かっけい
かっけい

ここでは細かく報恩講の準備内容を紹介しましたが、最近ではモダン仏壇・家具調仏壇と小型の仏壇も当たり前になっています。五具足のお飾りや餅や菓子果物のお供えをするのが、難しいこともあるでしょう。

そんな時は無理せず、できる範囲で、三具足のお飾りでもOKです。

仏壇の飾り方早見表
早見表形式の真宗興正派での仏壇の飾り方。それぞれの仏事での仏壇お飾り方がすぐわかる表になっている。

真宗興正派での仏壇の飾り方を早見表形式で作成しました。報恩講は一番右側の列です。

浄土真宗では11月12月・10月1月には報恩講があって、お坊さんがすべてのご門信徒さんの家のお仏壇にお参りに行きます。

今回は「報恩講のとき、自宅のお仏壇をどんなお飾りをしておいたらいいのか」についてお話します。

そもそも報恩講とは、浄土真宗宗祖の親鸞聖人のご命日のおつとめ・お祥月のおつとめのことです。

ですから、ふだんお寺からお坊さんがお参りに来たときと同じような仏壇のお飾りをしていただけたら最低限OKです。ですのでお飾りとして、最低限してほしいのはお花とお香とおロウソクの三つをご準備してください。

仏壇に向かって正面・真ん中にお線香をお供えする香炉を置き、その左側に生花をお供えし、香炉の右におロウソクをお願いします。ロウソクは白色でもとりあえず最低限OKです。

どうしても仏壇の準備ができないという場合でも、このお香・お花・お光の3つのお飾りだけは最低限してください。これで報恩講さんのお参りができます。

ここからちょっとずつ、より報恩講にふさわしくなるようなお飾りの仕方を紹介していきます。

まず今紹介した最低限のお飾りは、三具足と言われるもので、香炉を真ん中1つ置き、左と右に1つずつお花とおロウソクを置きます。

報恩講さん・宗祖親鸞聖人のようなご丁寧なご命日のお参りのときは、お花やおロウソクは左右に一対置きます。ですから仏壇に向かって正面左から順に、お花・おロウソク・お香・おロウソク・お花と五具足と言われる5つの仏具をお飾りします。

もちろんお花は造花ではなくて、ご生花、生のお花をお供えしましょう。

で、おロウソクは先ほどは最低限のお飾りでふだんのお祥月と同様に白色でも良いといいましたが、宗祖のご命日のお勤めですから、報恩講は大切な仏事として、赤いロウソク・朱蝋燭をできれば用意してください。

で、お香炉。香炉は普段通りのお祥月のお参りと同じ感じで良いんですけども、せっかくの宗祖のご命日のお勤めですので、香炉の中の灰を綺麗にしていただきたいなあと思います。

ときどき香炉の中の灰がほこりまみれであったり、ほんとはあってはいけないですけど、使い捨てたマッチ棒や枯れた花殻が落ちてたりする香炉があるんですね。

香炉はお香をお供えする仏具ですので香炉の中はキレイに、お線香は寝かせられるように、ならしていただけたらなあと思います。

ここまで、お仏壇正面のお飾りを紹介しました。

続けて仏様の前のお飾りについてです。

仏壇の奥、正面に、浄土真宗のご本尊阿弥陀様の像がありますよね。

その阿弥陀様の前には炊いたお米のお供え、お仏飯をお供えします。私の宗派の場合、寺では阿弥陀様の前にお仏飯を2つ並べてお供えしますが、ご自宅の仏壇では1つでOKです。

そしてお米のお供え、お仏飯の前には小さな香炉を1つ。左右には一対に華瓶(けびょう)という小さな花瓶を置いて、そこに樒・青木をお供えします。また宗派によっては火を灯さない朱色の木製のろうそく(木蝋)を仏前にお供えすることがあります。

ただ家の仏壇のように広いスペースがない場合は、仏様の前にお仏飯1つ。その前に香炉1つ。香炉の左右に樒を一対お飾りします。

続けてお供え物のお話です。

一番仏様に近いところにはお米のお供え・お仏飯をしますが、それとは別に丁寧にされるなら、お餅をお供えします。お餅のお飾り方法は色々あって鏡餅みたいな形でもいいですし、小餅で山盛りのように重ねてもいいでしょう。

お餅もお米・ご飯ですので、私たちにとって主食となる非常に大切な食べ物です。そのため、お仏飯の次に仏様に近いお供えとなるのはお餅になります。

その他にはお菓子や果物をお供えします。

お菓子は和菓子でも洋菓子でも何でもいいですが、一番様になっているのは菊や蓮をかたどった砂糖菓子でしょうか。

果物も何でも良いですが、季節のもの・旬のものがいいでしょう。時期的にはリンゴやミカン、柿やキウイをお供えされたらいいと思います。

なお報恩講に限らず、浄土真宗の仏壇には嗜好品となるお酒やタバコ、また生肉や生魚のようなものはお供え物にふさわしくありません。

このようにお仏飯だけでも最低限OKですが、より丁寧にされるならお餅やお菓子や果物もお供えします。

報恩講は11月28日に亡くなられた宗祖のご命日のお勤めです。ですのでお盆のように亡くなった人を迎えるためのナスやキュウリの乗り物のお飾りや精霊棚、また中陰のときに用意する亡き人のお骨やお写真や位牌を置く中陰壇は必要ないです。

必要なのはお仏壇と仏様と、仏壇前に置く5つのお花とお香とおロウソクの仏具と、仏様の前に置くお仏飯と香炉と樒ぐらいです。

もしもお餅やお菓子や果物のお供えが多くなり、仏壇の中に納まらない・ごちゃごちゃした感じになるようであれば、仏壇のそばにお供物台を置いていただければOKです。

これでご自宅の報恩講さんの準備はできました。

後、他にもご準備するのに挙げるとすれば、宗祖の大切な仏事ですのでお仏壇の中を清掃していただいたら良いと思います。ただし雑巾やたわしでゴシゴシするのは止めてください。仏壇が傷みますし、金箔も剥がれ落ちます。柔らかい布で軽くふいたり、それも危ないなあと思ったら、羽箒・毛はたきでパタパタとちょっと埃を払うくらいでOKです。

仏具のお磨きは大変なので、今の時代はそこまでしなくてもいいかもしれません。

で他にもみなさん結構、年がら年中しっぱなしですけども、きちんとしたお勤め・仏事のときだけする打ち敷、飾り布をお供え物の下や仏具の下に敷いていただけたら、なお良い感じです。

あと注意点としては、宗祖のご命日のおつとめですので、皆さまのご先祖の位牌をずらずらずら~と並べる必要はありません。

宗祖のご命日のご縁に、阿弥陀様に手を合わさせていただくのが報恩講です。

ですのでもしもご用意できるのであれば、お仏壇横の床にも阿弥陀様の絵姿や、ナムアミダブツや帰命尽十方無礙光如来や南無不可思議光如来といったお名号のお掛け軸をしていただけたら素晴らしいことです。

おつとめは宗祖親鸞が書かれたお正信偈を読むと思いますので、お経本があればぜひご用意して、お坊さんと一緒におつとめくださいませ。

また宗派によっては読経の後にお参りの人の方に振り返って上人のお手紙を拝読することがありますので、お手紙・御文の箱を仏壇の左手側、お坊さんの手の届く位置に置いていただけると助かります。

それとよく聞かれる質問ですが、服装は平服でOKです。だらしない格好・普段着すぎる格好でなければOKです。私がよく使う表現は、お寺に行くのに恥ずかしくない格好で、自宅での報恩講を迎えてくださいと言っています。

さいごに今回のお話を短くまとめます。

報恩講は宗祖のご命日のお勤め。

最低限のお飾りは、生のお花とお香と白いおロウソクの仏具を1つずつでOKですが、より報恩講らしくご丁寧にするなら、生花を左右に一対・赤いおロウソクを左右に一対・そして真ん中に香炉を置きます。

仏様の前にはお仏飯と香炉と樒を一対お飾りします。

お供物はお餅やお菓子や果物をします。仏具やお供物の下には飾り布・打敷を敷きます。

もしもお供えが多くなれば、仏壇のそばにお供物台を置いていただければOKです。

その他、細かな点は、お手つぎのお参りに来られるお寺さんに聞いてみてください。

最後に報恩講さんに関する2つの豆知識をお話します。

報恩講のお参りに行きますと、お赤飯をご用意される家があることをご存知でしょうか。

私的には眉唾な話ですけど、宗祖親鸞は小豆を好まれていたという言い伝えから、宗祖のご命日の報恩講さんには、お赤飯のお仏飯をお飾りしたり、おはぎやあんパンをお供えしたりする人もいます。

また報恩講のご自宅の仏壇飾りですが、仏壇はお寺の本堂をコンパクトに表現したものですので、お寺での報恩講法要にお参りしていただき、お寺の仏前のお飾りをじっくり見て、参考にしていただけたらいいと思います。

まさかご門信徒には、仏壇のお飾りは五具足・生花・朱蝋燭と言っているのに、自分の預かる寺では、三具足といった省略した形にしているはずはないですよね。

浄土真宗の大切な仏事(報恩講)での仏壇の飾り方の例
五具足のお飾り

浄土真宗の仏壇飾り方の1例です。この写真は「真宗興正派勤式研究会」が監修しています。

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報恩講とは?

報恩講は宗祖親鸞の祥月参り

浄土真宗の宗祖である親鸞聖人(しんらん)は、1262年11月28日に亡くなりました。

親鸞聖人をはじめ、南無阿弥陀仏の念仏の教えに生きた先人らに思いをはせ、その恩徳に感謝し報いるためのお参りが、報恩講のお参り・おつとめです。

全国の浄土真宗のお寺で「御正忌報恩講法要」があるだけでなく、すべてのご門信徒のご自宅のお仏壇にてお勤めをして、宗祖の遺徳を偲びます。

いつからいつまで?

本山では、宗祖のご祥月命日の11月28日を結びの日として、7昼夜の8日間のお勤めをします。

東本願寺を本山とする大谷派をはじめとして、真宗十派の内、8つの宗派は「11月21日~11月28日」にお勤めします。

ただし、西本願寺を本山とする本願寺派や、専修寺を本山とする高田派では、旧暦11月28日を新暦換算した1月16日をご命日として、「1月9日~1月16日」の間お勤めをします。

ご門信徒のご自宅の報恩講は、10月ごろから1月にかけてお参りするのが一般的です。

ご門信徒へのお参りは、本山や檀那寺の報恩講法要に参拝するために、前もって早い内から始まることが多いです。

何を読む?

報恩講は宗祖親鸞聖人のご恩をしのぶお勤めです。

報恩講には、親鸞の著書『教行信証』の「行巻」の終わりに親鸞自身が書かれた偈文『正信偈』を読むのが一般的です。

リンク先「正信偈の読経音声」では、真宗興正派の香川県有志の僧侶がお勤めした正信偈を紹介しています。私も録音に参加したので、よろしければ聞いてください。

報恩講のお布施金額はどれくらい?

ふだんの祥月参りと同じくらい

報恩講は宗祖親鸞の祥月命日参りです。ですので、ふだんお坊さんが祥月参りに来る時にお包みするお布施の金額と同じくらいでOKです。

相場はお住いの地域によって異なると思いますが、一般的には3000円から1万円程度でしょうか。地域性があるので、具体的な金額は分かりません。

またこの10月~1月の年末年始の時期は、寺によってはお寺の護持金や本山への冥加金(進納金)をお願いする時でもあります。そのため、お布施プラス寺の護持金を合わせて包むこともあります。

護持金は寺によってまったく異なります。*私の寺の場合は、0円とまったく頂いておりません。

表書きの言葉

お布施袋の表書きは、「御布施・お布施」でOK。


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親鸞は小豆好き?法然は豆腐好き?

眉唾な情報?

いったいいつごろから言われているのか、ずっと昔から言われているのか私にはわかりませんが、「浄土真宗の宗祖親鸞は小豆(あずき)が好きだった」・「浄土宗の宗祖の法然は豆腐が好きだった」と言われているようです。

私がこの言葉を知ったのは、2011年に東京国立博物館であった『法然と親鸞 ゆかりの名宝』でのことです。ですが、この言葉・言い伝えの出典というのは私は知りません。何か出典をご存知であれば、ぜひ教えてくださいませ。「お問合せページ

個人的には「親鸞が小豆好き」なら、親鸞の師である法然は豆腐よりも「法然は大豆(だいず)好き」の方が何となく語呂がいいような気もするんですけどもね。

何にせよ、報恩講では、お赤飯やあんこを使った食べ物がよくお供えされます。

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