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第88回目のラジオ配信。「音声の長さ」がテーマです。(BGM:音楽素材MusMus)
今回は私のこの配信されている音声の長さについてお話します。
私の配信するこのかっけいの円龍寺ラジオは、だいたい6分から10分の時間となっています。
で、たまにですが「私のこの音声が短くないですか?」、または「今回はいつもよりも短いですね」と言われるんですね。
この長さについては、2020年10月配信の59回目のラジオでも似たようなことをお話したのですが、理由は3つあります。
1つは、私自身がいろいろな音声配信のポッドキャストを聞いてきて、「もう十分・しっかり聞いたなあ」と感じられるのが7分から10分の長さだったので、自分の配信する音声時間も理想は7分以内、長くても10分を目標にして作るように心がけています。
音声配信・ラジオの良さはながら聞きができることだと言われていますが、実際の私はシングルタスクなので、一つの物事に取り組んでいる間は、ラジオ音声が聞こえていても全然その内容が体に入ってきません。
やっぱり音声を聞くときは、きちんと聞きますよと構えて聞かないと私はダメです。
そういうわけで、ただ長くすれば良いわけではなくて、
- 自分が耳を傾けることができる時間
- このくらいだったら作業を止めて聞ける時間
- あるいは隙間時間に気軽に聞ける時間だなあ
と判断したのがこの7分から10分ほどの音声時間だったというわけです。
実際昨年の2020年の夏秋くらいから配信者が急増した音声配信プラットフォームのスタンドエフエムでは、5分ほどの長さのものが多くあるように感じます。
やはりそれくらいの短い時間の方が、聞く側はさくっと気軽な気持ちで聞くことができるのだと思います。私も短いほうが気が楽です。
続けて、2つ目の音声の短い理由は、ダウンロード数をできるだけ抑えるためです。
これまでに100回のかっけいの円龍寺ラジオを配信してきまして、ありがたいことにトータルで9000回弱のダウンロードがありました。ダウンロードされることは嬉しいことなのですが、一方で手放しでは喜べない数字でもあります。
ダウンロードするというのは、気に入った内容だからダウンロードするだけではなく、今聞くのはしんどいから後で聞くというのも含まれます。またポッドキャストアプリによっては、設定すれば、自動ダウンロードされるものもあります。
要はダウンロードされていたからといって、本当に聞いてくれているのか、聞くだけの内容であるのかとは限らないことです。
実際ここだけの話ですが、ダウンロード数の分析を個人的にしますと、私の配信したもので12分をこえるとダウンロード数が増えていき、20分をこえるとさらにぐっと増えます。時間が長くなればなるほど、ダウンロード数が伸びる傾向が如実に表れます。
それはどういうことかと考えますと、おそらく、今聞くのはしんどいからとりあえずダウンロードして、後から暇があったら聞こうというスタンスなのだと思います。
でもどうでしょうか?ウェブページのブックマークやお気に入り登録でも同じことが言えますが、今聞かず後から振り返って、見てみよう・聞いてみようとすることはなかなかないでしょう。ダウンロードしたら、しっぱなしになってしまいませんか。
そんなわけで、ダウンロードしなくて済むように、今聞くことができる短い長さを心がけているわけです。
3つ目の音声の短い理由は、ダウンロードされる人のために容量をできるだけ減らしたいからです。
ポッドキャストの魅力の1つは、無料でダウンロードできて、自分の好きなタイミングで何度でも聞くことができることです。
たまにですが、「youtubeにも配信しないのですか?」と尋ねられます。
はい。私は動画配信プラットフォームのyoutubeには配信する予定はありません。
色々な理由がありますが、今回の話に絞って言いますと、音声の容量をできるだけ小さく絞りたいからです。
youtubeはMP3ファイルのアップロードができません。MP3とは簡単に言えば音声を圧縮する技術の1つです。CDとほぼ同じ音質でありながら、元の音の10分の1のデータサイズに圧縮することができます。データサイズが小さくなるということは、単純に、ダウンロードされる時の通信量・容量が減るということです。
youtubeでも音だけの配信は確かにできます。ですがポッドキャストとかと比べて、サイズはおよそ3倍も増えるでしょう。もし映像データも加えるなら、10倍以上にもなるでしょう。
できるだけ容量をおさえてダウロードされる人の負担にならないようにしたいのが、私の気持ちです。
ですから私は2つのことを取り組んでいます。
1つは先ほどから話しているように長さをできるだけ短くすることです。
今でこそ配信されたものは7分ほどの長さとなっていますが、実際の音の録音は20分以上しゃべっていたりしています。
20分以上話したのを編集して。編集と言っても細かく細かく削除するくらいですが、短くできるカットできるだろうところはどんどん除けていって、10分に収まるように努力しています。もしも収まらず長くなりすぎた場合は、要点を絞って再度、音を取り直します。
もう一つは音質を上げすぎないことです。
MP3の音質を表す言葉にビットレート(kbps)というのがあります。簡単に言えば、ビットレートが高くなると音の質がよくなるんですね。
例えば電話だと8から32のビットレートですから音質が悪く、親子や兄弟の声でも似たような声に感じたりしますよね。
それで私の音声では128のビットレートに今は、統一しています。
音楽配信ではないので128もあれば十分に音質がよく、また話している人の雰囲気にも伝わるでしょう。
また128にしているのは、編集・アップロードの時にいまどれくらいの容量になっているのかが分かりやすいことです。10分の長さだと約10MB。7分だと約7MBの容量になっています。
私の場合、動画の長さとメガバイトの大きさがほぼ同じようになるので、ビットレート128が都合がいいのです。
10MBとはデジタルカメラで撮影した写真2枚分くらいのデータ量でしょう。写真2枚分と思えば、私の10分以内の音声もダウンロードしやすくなるのではないでしょうか。
今回の話をまとめますと、私の音声配信ラジオの時間が10分以内と短い理由は、
- 短い時間の方が、さくっと気軽な気持ちで聞くことができるから
- ダウンロードしなくても済むようにしたいこと
- ダウンロードする人のために、データ容量をおさえるため
この3つの理由です。
音声の長さに関する参考リンク
ちなみにポッドキャストの本場アメリカでは、英語圏のポッドキャストの各エピソード長さは30分を超えるものが多く、「平均43分」とされているようです。参考リンク『ポッドキャストを制作し、運用する方法(Microsoft 365 Teamより)』
これは音声ドラマの流行や、出勤時間の長さが30分以上というのが理由としてあるそうです。
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